田村淳、レペゼン地球・DJ社長と対談し「憎まれっ子世にはばかるを地で行ってる」とリスペクト
「パワハラ」という社会問題を利用した炎上プロモーションに批判が集まり、予定されていたメットライフドーム(埼玉県)での公演が中止となった5人組の人気DJ集団/YouTuber「レペゼン地球」。そのリーダーであるDJ社長が、ネット発のエンターテイメントに詳しいロンドンブーツ1号2号の田村淳と対談する動画が8月3日、公開された。
この対談が収録されたのは7月17日。淳からすれば、吉本興業のタレントを巡る「闇営業」問題で、雨上がり決死隊・宮迫博之とともに、相方の田村亮が「謝罪会見」を行なう3日前という時期で、またDJ社長からすると、虚偽の「パワハラ告発」に対する種明かしをする直前、というタイミングだ。冒頭、「淳さん級の人が、YouTube(への出演オファー)をこんなに即答でOKって……」と、恐縮するDJ社長。現在は少し状況が変わっていることは念頭に置いておきたいところだが、淳は「人によるよ。DJ社長だから、いいかと思った。やっていることを俺はリスペクトしているし」と語った。淳がもう一組名前を挙げたのは、これまで番組での共演や雑誌での対談も行なってきた水溜りボンド。「YouTube界のNHK」と呼ばれることもあるほどクリーンな2人組で、常に過激な動画を展開してきたレペゼン地球と対照的な存在だ。
炎上マーケティングの種明かしを控え、まさに大炎上中のDJ社長は、エゴサーチしていると自分を嫌う人とともに「DJ社長って誰だよ」という人も多く、「それって、僕からすると新規(の客)で」と、認知度を広げている手応えを語る。淳は「ネタバラシで『こうやって仕掛けてたんですよ』ってやっても、真実を知らないままの人もいる可能性があるじゃない?」と、マイナスイメージを抱えたままになる人が出てくることを心配するが、DJ社長は「それは、どっちでもいいっす。嫌われて大丈夫なんで」と笑う。実際には、想像以上の炎上で夢のドーム公演が霧散してしまったわけだが、淳は「憎まれっ子世にはばかるを地で行っているもんね」「そういう仕掛けを思いついたときに、バッとやる行動力、実行力と企画力が全部備わってる」と感心していた。若手芸人に「これからDJ社長に会う」と話したところ、「僕たちからしたら本当にやりたいことをやっていて羨ましいです。僕ら若手芸人は、このままでいいのかとみんな悩んでいて、そうやって新しい場所で、新しいパフォーマンスをして世の中に飛び立っていく同世代の人を見ると悔しい。だからといって、吉本をやめるわけにはいかないし……」という意見があったそうだ。
そんなDJ社長に、淳は「チケットも秒で売ったり、アーティストからも、芸人からも疎まれると思う。でも、このまま疎まれ続けて、ずっと最先端を走っていって、そのまま砕け散ってほしい(笑)」と語る。それ以前にも、DJ社長に「絶対に芸能事務所には入らないでほしい」と言い聞かせていたという。つまり、芸能事務所に入ればさまざまな面で守ってはもらえるが、DJ社長のいいところはすべて奪われるだろう、と。さらに「僕もお世話になっているからすぐに辞めるということはないけれど、いずれは独立したいと思っている」と、吉本興業東京本社の一室で爆弾発言をしていた。
あくまで淳が、批判を呼んだ炎上マーケティングの詳細を知らない段階でのことだが、「今のテレビはコンプライアンス重視で、必要以上に守っていて、みんな『これやったら怒られるかな』と怖がっている。でも、違う世界から来たルール関係なしの人が現れて、『DJ社長、テレビでもめちゃめちゃ自由にやってない?』ってなったら、今のテレビが壊せると思うから、どんどん出て行ってほしい。俺も含めて、中からじゃもう壊せないから」とも語っていた。DJ社長は「壊したいっす。極端な話、やらかして『あいつらは出入り禁止だ』ってなっても痛くないんですよ」という。
淳が以前、水溜りボンドについても語っていたことだが、DJ社長の強みは「嫌われることを恐れない」という捨て身の姿勢以上に、その前提として「YouTubeチャンネルやSNSという自分のメディアを持っていること」だ。いくら好感度が下がろうが、大人が反対しようが、簡単には失うことがない表現/マネタイズの場があり、DJ社長は「怖い人から圧力があっても、それ自体を生配信する」とも。