嘘つきオオカミちゃんの正体と衝撃的な“真実” 美しくも哀しすぎる『月とオオカミちゃんには騙されない』最終話

『月とオオカミちゃん』最終話レビュー

 12エピソードにわたって描かれてきた『月とオオカミちゃんには騙されない』も、いよいよフィナーレ。多くの方が、「オオカミちゃんは誰なのか?」と思案を巡らせながらこの日を迎えたことだろう。しかし、今回の“核”はそこにはなかった。観ているこちらが情緒不安定になるほど、あまりにも劇的な展開の連続……。順を追って紹介していこう。

 まず、第12話のおさらいから。終盤でLINEを連発したメンバーたち。ななか(松川菜々花)が太陽LINEで「しょうたろう(岡田翔大郎)くん、最後の時間を一緒に過ごしたいです」とメッセージを送り、あずさ(大原梓)とりょうすけ(曽田陵介)も月LINEを使用。2人がメッセージを送った相手が誰なのかは、最終回に持ち越しとなっていた。

 そのヒントは、ななかとしょうたろうのデートで判明する。もともと卓球部員だったというななかの誘いで、卓球場デートをする2人。デートの中で、「あずさちゃんの月LINE来たのかなって」と探りを入れるななかに対し、しょうたろうは「俺? 来てないよ」と返答。しょうたろうはあずさにアタック中だったが、彼女が月LINEを送ったのはとおる(堀江亨)だったのか……?

 気になるところだが、ななかとしょうたろうの進展も忘れてはいけない。「目、閉じててくれる?」と言い、しょうたろうの隣で月LINEを使うななか。「しょうたろうくんのことが、好きです」という直球のメッセージを送り、「もし、あずさちゃんがしょうたろうくんのことを好きでも、私の方がしょうたろうくんのこと好きだって思ってる」と精いっぱいに気持ちを伝える。はにかみまくるしょうたろうだが、ななかの想いは届いたのか

 一方、りょうすけが月LINEを使った相手は、安定のりこ(莉子)。「作業ばっかで、2人でいられなかったから」とバレンタインデーで“騙された”橋にりこを連れ出し、「なんで月LINE使ったと思いますか?」と問いかけるりょうすけ。「え?」と戸惑うりこに、りょうすけは「渡したいものがありまして。ホワイトデーのお返し」とチョコをプレゼントする。サプライズ返しが無事成功し、微笑み合う2人。とても幸せそうなシーンだが、ここは後々の“伏線”となるため、ぜひしっかりと観ておいていただきたい。

 結局あずさが月LINEを送った相手が明かされないまま、最終告白がスタート! 舞台は、群馬県の水上高原スキーリゾートだ。白銀に覆われた世界で、どれだけのカップルが生まれ、いくつの涙が流れるのだろうか。気にかかるのは、オープニングで表示された「もう1人のオオカミちゃん」というワード。つまり、今回のオオカミちゃんは複数いる……?

 さて、1人目のメンバーはりおん(岡本莉音)。彼女を告白する相手に選んだのは、ここ数エピソードで急速に距離が近づいたルーク(岸本ルーク)だ。告白にOKの場合は風船を渡す、オオカミちゃんの場合は風船を手放すというルール。「話してるうちに、俺の中でりおんが気になる存在になっていきました。りおんがオオカミちゃんじゃないって信じてます」と想いを告げたルークだったが……結果は「OK」! 「オオカミちゃんじゃないです」と笑顔を浮かべるりおんに、思わず涙ぐむルーク。「スケボー一緒にしてくれたり、釣り堀連れて行ってくれたり……ルークといるときが本当に楽しかった」とりおんは声を弾ませ、2人は「いっぱい遊ぼう」と握手するのだった。

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