“あの人のゲームヒストリー”第十四回:22/7(帆風千春・白沢かなえ)
22/7 帆風千春&白沢かなえに聞く、“似てるけど全く違う”ゲーマー人生の歩み方
「イケメンたちに甘やかされるのって、こんなに嬉しいんだ……」(帆風)
ーーちなみに、二人が1番やり込んだハードは?
帆風:PSPですね。『ペルソナ3 ポータブル』をはじめ、RPG作品を結構プレイしましたし、乙女ゲームにハマったきっかけもPSPだったので。
白沢:私はNintendo DSですね。物心ついてからずっとDSをやっていた気がします。お姉ちゃんにゲームボーイアドバンスのソフトを借りて、それも遊んだりしていました。
ーーいま挙げた2つのハードで、他にどういうゲームをやっていたんですか?
白沢:『脳を鍛える大人のDSトレーニング』ですね(笑)。あと『どうぶつの森』と、ゲームボーイアドバンスの『牧場物語~ミネラルタウンの仲間たち~』をお姉ちゃんから借りてました。
帆風:取材の前に「あの時やってたの? 誰推しだった?」って盛り上がってたんです。
白沢:「誰と結婚してた?」ってね(笑)。
ーーありましたね、「結婚システム」。
白沢:あと、ピーチ姫がマリオを助けにいくやつ(『スーパープリンセスピーチ』)もやってました!
帆風:聞けば聞くほどマリオシリーズをやってないんだと気づかされますね……。
ーー帆風さんはPSPで“乙女ゲー”にハマったそうですね。
帆風:一番ハマったのは『ときめきメモリアル Girl's Side Premium ~3rd Story~』です。個人的には乙女ゲームの最高峰だと思っています。このゲームのおかげで、PSPを通して青春ができたというか……。
ーースイッチが入りましたね(笑)。
帆風:(笑)。なかでも新名旬平くんという1つ下の後輩キャラがいまして。最初はナンパされるところから始まって、「なんだこのいけ好かないやつやつは!」と思うんですけど、最初のスチルーー遊覧船か何かでちょっと揺れて接近しちゃうシーンで、彼の反応がウブだったところに、私はやられてしまいまして。
ーーじつは硬派だった、的な。
帆風:そう! そうなんです! 「あんまり慣れてないのかな? これでドキドキしちゃうんだ!?」みたいな。それまではメガネキャラとかが好きだったんですけど、彼のおかげで、以降はワンコ系の男の子が好きになりました。
ーー新たな扉を開かれたと。そもそも乙女ゲーにハマる入り口って、日常の中にそこまでないと思うんですが、どうやって出会ったんですか?
帆風:『ちゃお』のマンガがすごく好きだったんですけど、八神千歳先生が描いている『キス・キス』のゲーム(『Kiss×Kiss 星鈴学園』/ゲームボーイアドバンス)が出ることを知って、乙女ゲーと知らずにプレイし始めたんです。その結果、めちゃくちゃハマってしまいまして、「イケメンたちに甘やかされるのって、こんなに嬉しいんだ……」と(笑)。
ーーそういう目覚め方があるんですね。
帆風:『Kiss×Kiss 星鈴学園』に関しては、最近また買い直したりしたくらいハマっていました。
ーーさらに掘り下げちゃいますが、そこからどういう道を辿っていったんですか。
帆風:『ときめきメモリアル Girl's Side Premium ~3rd Story~』は、自分のステータスを上げたりしながら攻略するタイプだったので、同じテイストのゲームがやりたくなって『うたの☆プリンスさまっ♪』を、友達と「どっちが早く全員攻略できるか」と競いあったり、『薄桜鬼』を通って、キャラデザを担当されているカズキヨネさん繋がりで『緋色の欠片』や『神々の悪戯』もプレイしました。
白沢:すごい(笑)。
ーーメンバーに布教することはありますか?
帆風:全くしないです。ただ、海乃るりちゃんには「昨日彼(ゲーム内キャラ)とこういうことがあったんだ」みたいな話をよくしたり、ハマりすぎてる時だと練習中に彼(ゲーム内キャラ)のことをすごい考えちゃって、不意にちょっと影ができることがあったりします(笑)。
ーー次元を超えてくるやつですね。
帆風:そうなんですよ。『うたプリ』の愛島セシルくんが好きすぎて、彼のことを思いながら恋愛の歌を聴いたり(笑)。
ーー強いエピソードが次々と出てきますね(笑)。今のお話も含め、22/7としての活動にゲーム好きが活きた瞬間はありますか?
帆風:生活、というより人生をゲームに繋げて考えちゃうので、今はゲームでいうとこういうパートだな、みたいなことを思いながら生きています。あと、『STAGE:0』のようなeスポーツイベントもそうですし、SHOWROOMでもゲーム・アニメ好きの方が見てくださって、親近感を覚えてくださってると知った時は、ゲーム好きでよかったと思いました。
ーー白沢さんはどうでしょう。攻略をあまり見ないでやりこむというのは、ある種性格に起因するものなのかなと思ったのですが。
白沢:難しいですね。でも、たしかに結構我が道を行くタイプだとは思います。ゲームをプレイしているときは、その世界のなかに人間は自分しかいなくて、あとはみんなゲームの世界の人しかいないから、リアルな世界の情報や知識を持ち込みたくない感覚になるんです。自分がその世界の住人に本気でなりきってプレイするので、敵が怖くてすごく叫んだり、逃げたりもしますし(笑)。
帆風:ダンスレッスンを見ていても、周りに流されずに自分で納得するまでずっと繰り返し練習しているんです。それは、ゲームを1回やり始めたら長い、というのにも近い気がしますね。
白沢:ありがとう(笑)。