『Tinder』のインタラクティブドラマ『Swipe Night』が大反響 マッチが26%増加し、さらなる展開へ

『Tinder』可変型ドラマ制作でマッチ26%増加

最高の関係は「共通の興味」ではなく「共通の価値観」

 『TechCrunch』が指摘する女性の増加は、ドラマチックな出会いを求める乙女心を掴んだことを物語る(参考:https://techcrunch.com/2019/11/06/tinders-interactive-video-series-swipe-night-is-going-international-next-year/)。

 『Swipe Night』のローンチの主なフォーカスは、デートやカジュアルな出会いのためにユーザーを繋ぐこと。潜在的なマッチの代わりに、ストーリーをスワイプし、他にもTinderアプリでやるべきことがあるというメッセージをユーザーに提示した。

 Netflix、YouTube等で人気のある「自分で選択するアドベンチャー」形式の『Swipe Night』は「世界終末的な冒険」で、物語を進める決定をユーザーに求めた。

 『Swipe Night』で行う道徳的、実践的な選択は、自分にマッチしているかを測るシグナルとしてプロフィールに表示される。結局のところ最高の関係は、必ずしも共通の「興味」ではなく、共通の「価値観」を共有する人々から得られるという。また『Swipe Night』は、人の性格の側面を明らかにするのに役立つ。このシリーズがアプリでの女性のエンゲージメントを高めたのは重要な点だ。

 Tinderを所有するMatch GroupのCEOマンディ・ギンズバーグ氏は「これは本当に弊社の魅力を広げ、 Z世代ユーザーに響いた。この取り組みは、Tinderの持っている創造性、チームの力と意向を示している」と述べている。

 インタラクティブドラマが異性との出会いといった現実世界の出来事につながるという、新しいスタイルのコンテンツである『Swipe Night』。これらの形態が、今後世界中でどれだけ飛躍するかの試金石になりそうだ。

■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。

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