マッチングアプリ『Tinder』、Netflixの脚本家参加のインタラクティブドラマ『Swipe Night』公開
デーティングアプリ『Tinder』は9月20日、ブログを更新し、スワイプ機能によるオリジナルアドベンチャードラマをローンチすることを発表した。Tinderユーザーの半数を占めるZ世代 (18~25歳)を想定し製作したという。10月6日から毎週日曜日に4話が予定されており、トレーラーも公開されている。
女優でミュージックビデオ・ディレクターのカレナ・エヴァンスが監督で、Netflix『Big Mouth』のニコル・ディレイニー、Facebook Watch『Five Points』のブランドン・ザックが脚本を手がけた力作だ(参考:『Tinder blog』)。
デートがテーマ、地球最後の1日をどう生きるか
『ING』は「Tinderの『Swipe Night』は初のパーソン・インタラクティブ・デーティング・シリーズ、NetflixやDisney+にSwipe Dateで勝負!」と見出しを打った(参考:https://www.ign.com/articles/2019/09/26/tinders-swipe-night-is-a-first-person-interactive-dating-series)。
『Swipe Night』は、デートをテーマにしたライブアクション・インタラクティブのドラマシリーズ。世界の破滅までのあと3時間をどう生きるか。モラルの葛藤や現実的な選択肢があり、その結果により、次のストーリー展開が変わるだけではなく、誰とマッチングするかまで決まる。
登場人物は、決断力のない楽天的な都会っ子グラハム。美人でスマートに何でも綿密に計画し実行するグラハムの彼女ルーシー。そして虚無主義者のふりをして強がっているが内心は優しいモリーといった顔ぶれ。
『Wired』は更にそのストーリーを下記のように詳述している(参考:https://www.wired.com/story/tinder-swipe-night-wants-users-to-find-love-in-the-apocalypse/)
「地球最後の日。流星が、あと数時間でこの惑星に衝突し、あらゆるものを破壊する。ユーザーの決定に従い異なる結末に近づいていく。
アプリを開き、エピソードをスワイプして、終わったら、相手と話す。映画館での初デートのようなものだ。映画とは異なり『Swipe Night』では、瞬時の決定を下す必要があり、何が最も重要かが明らかになる」
Netflixの『Bandersnatch』とは異なり、Tinderはやり直しを提供しない。一度選択すると戻ることはできないうえ、別の選択をするとどんな結末になるかは分からない。
『Tinder』は、この種のエクスペリエンスに基づいたスワイプに向かっており、単なるお互いの熱さではなく、共有された興味を通じで人々を結び付けようとしている。
Tinderには大学専用バージョンのTinder U、音楽フェスティバル中にTinderユーザーを結び付けるFestivalモード等もある。7年前の登場以来、Tinderは196か国で、毎日約2,600万回のマッチングを行う。
今日の18歳~21歳の若者がTinderに参加してどのような体験をしているか、またアプリだけでなくデジタルソーシャルライフ全体もに焦点を合わせている。この設計には、プロダクトマネージャー、エンジニア、マーケティング、ユーザーインサイトからなる複合チームが取り組んだ。
今の若者は、YouTubeやTikTokといったコンテンツが大好きな世代で、終末論的なストーリー展開が若いユーザーに響くだろうと考えたようだ。