Travis Japanにとって欠かせない“大切なエピソード”　7人の赤裸々トーク動画を見て

　加入直後にTravis Japanのダンスレベルの高さに圧倒され、脱退も覚悟したという松田。度重なる失敗に30分も説教されたという松倉。同じ夢に向かい、真剣に取り組む仲間であってほしいと願うからこその厳しいメンバーの態度に、ふたりが歯を食いしばってついていったのが伝わってくる。

　そんな松田が今年8月8日に開催された、ジャニーズJr.だけの東京ドーム単独公演『ジャニーズJr.8・8祭り～東京ドームから始まる～』について触れたのも彼が今、Travis Japanであることのプライドを感じる瞬間だ。

　この日、ジャニーズJr.の2グループ、SixTONESとSnow Manが同時CDデビューすることが発表された。ジャニーズJr.を牽引するいわばライバルグループ2組のCDデビューに、言葉がでなくなった七五三掛、思わず涙を流した川島と松田。できることをしようとメンバーのケアに回った吉澤、「泣くときは引退のときだけ」と噛み殺した中村、「まだ足りないことに気づけた」と前を向いた松倉。そして「残酷だと思ったけれど、残酷さもエンターテインメント」と冷静に見つめた宮近。

　そんな彼らの渾身のパフォーマンスが、2020年1月8日に発売されるジャニーズJr.のライブ＆ドキュメントDVD『素顔4』には収録されている。その記念インタビューもまた、YouTubeにアップされた。

　一人ずつ語られたあの日の思いは、『Travis Japan的ベストアンサー大会議』で7人そろってわちゃわちゃと振り返ったときとはまた違って、胸に迫るものがある。中村が大切に思っているオリジナル曲「夢Hollywood」を、松倉がどんな思いで歌い、踊ったのか。聞けば、彼らを応援せずにはいられない。

　「たとえば、僕たちが将来デビューして、“新しくDVDが出せます”ってなったとき、“Jr.のときこんなんだったんだ”って楽しんでもらえるような、魅力の詰まったDVDになっていると思います！」、そう川島は強い眼差しで語る。この日があったから、今がある。そんなふうに感じる日が、きっとくるに違いない。7人にとって、マイルストーンとなるであろう動画とDVDだ。そして川島が思い描いたように「Travis Japanって、Jr.のときこんなんだったんだよ」と語れる日を楽しみにしたい。

（文＝佐藤結衣）