Travis Japanの“誠実な笑い”に注目 動画『蓮とビス』でのメンバー各々の活躍を振り返る
ジャニーズJr.の公式YouTubeチャンネルに、新感覚コンテンツが登場した。SixTONES、Snow Man、Travis Japan、美 少年、HiHi Jetsの5グループ33名が出演したドラマ風のワンシチュエーションコメディだ。タイトルの『蓮とビス』は、各グループ名の頭文字を取ったのだろう。先日、Snow ManとSixTONESが2020年にCDデビューすることが発表され、それに伴ってSixTONESは近々「ジャニーズJr.チャンネル」を卒業する。“ここにいけばいつものメンバーがいる”というたまり場のカフェ『蓮とビス』は、そのまま「ジャニーズJr.チャンネル」という遊び場を表しているようだ。
『蓮とビス』は、稽古なし、リハーサルなしのいきなり本番収録スタイル。いわゆる即興コントのようなやりとりは、グループ内ではよく見られた風景だが、こうしてグループを超えると、また新たな発見がある。クセの強いカフェのバイトキャラを演じたジェシーを筆頭に、自由奔放に振る舞っているように見えて、グイグイとストーリーを進めていくSixTONES。対して、カフェマスター・ふっかさん役の深澤辰哉をはじめ周囲を見ながら、ここぞというタイミングでそれぞれの個性を出していくSnow Man。ジャニーズ史上初、同時デビューとなったこの2グループが、今後も切磋琢磨していく姿が容易に想像できる。
一方で、この『蓮とビズ』で拍手を送りたいのが、Travis Japanの頑張りだ。無茶振りにひるまないハートの強さ。スベっても失敗しても食らいついていく健気さ。そしてノニジュースを辛い罰ゲームで終わらせず、おいしい展開にしてしまう持ち前の明るさ。決して、人を下げて笑いを取ることはしない誠実さが、動画からにじみ出ている。
まさにムードメーカーとなって空気を温めるのが宮近海斗だ。他グループとの潤滑油的な役回りもこなし、ジャニーズJr.全体の雰囲気の良さを作り上げているのは、彼がいるからにほかならない。そして、松田元太、松倉海斗の“松松コンビ”は筋肉と話せるという特殊な設定を守り、これでもかとボケ倒す。ウケが良くないと「……じゃなくて」と何度もやり直す生真面目さが、今後の成長を楽しみにさせる。