バットマンコラボにはあの悪役も登場か? プロモーションメディア化する『フォートナイト』
有名バトロワゲームのひとつという範疇を超えてある種の巨大文化コミュニティを形成している『フォートナイト』が、あの有名アメコミとのコラボを開始した。次シーズンへの予兆も感じさせるこのコラボには、今年のヴェネツィア映画祭で最高賞を受賞した映画とのコラボにつながる期待も寄せられている。
ゴッサム・シティが出現
『フォートナイト』は21日、バットマンとのクロスオーバーコラボを来月6日まで開催することを発表した(トップ画像および下の動画参照)。今回のコラボは、バットマン80周年を記念するバットマンデーに合わせたものだ。
バットマンコラボにおいては、バットマンのコスチュームでゲームをプレイできるアイテムセット「バットマン ケープド・クルセイダーパック」やバットマンシリーズに登場するキャットウーマンのスキンが用意されている。さらにゲームステージ内にバットマンが活躍する街であるゴッサム・シティを再現したエリアも登場する。その他にもバットマンが操るアイテム「バットマン グラップネル・ガン」と「エクスプローシブ バットラング」を使うことができる。
ゲームメディア『GoNintendo』は、DCコミックスの幹部Jim Lee氏のバットマンコラボに対するコメントを報じている。同氏は今回のコラボに関して、「フォートナイトのプレイヤーたちがバットマンのケープをまとい、(フォートナイトのゲームステージエリアのひとつである)ティルテッド・タワーから変化したゴッサム・シティの世界に入り込むことより大きなコラボイベントなど想像できません!Epic Gamesはバットマンの世界をバトルロイヤルにもたらすことに本当に尽力してくれました!」と語った。
シーズン11の予兆
以上のようなバットマンコラボに関して、US版『Forbes』は22日に考察記事を公開した。その記事によれば、同コラボのなかに来シーズンの予兆が見てとれるという。予兆と解釈できるものが、ゴッサム・シティにある映画館とポスターだ。ゴッサム・シティのなかを探索すると、入り口に「THE FINAL RECKONING」(日本語に直訳すると「最終決算」)という映画タイトルが書かれた映画館を発見できる。さらに映画館周辺を探索するとポスターが見つかる(下の画像参照)。注目すべきは、このポスターに描かれたキャラはバットマンにもフォートナイトにも登場していない未知のものだということだ。
こうした未知のキャラが描かれたポスターは5種類見つかったことから、描かれているのは謎の一団「Seven」のメンバーではないか、とForbesの記事は推測する。Sevenはシーズン10のチャレンジイベント「ミーティオリックライズ」をクリアすると入手できるスキン「サイエンティスト」の説明のなかで言及されており、そのミッションは不明とされている。
Forbesの記事はさらに考察を進め、シーズン10でいくつかの過去のエリアが復活したのはSevenの仕業であり、10月7日から始まるシーズン11ではSevenによってマップが激変してしまうのではないか、と述べている。ゴッサム・シティで見つけた映画ポスターのタイトルの意味から考えても、シーズン10のワンタイムイベントでフォートナイトのこれまでの歴史を清算し、全く新たなマップで再出発するという筋書きは荒唐無稽なものでは決してないだろう。