【Steam】週末の相棒は中毒性抜群の”死にゲー”! いま遊びたい名作アクション『VVVVVV』

週末の相棒は中毒性抜群の”死にゲー”!

秘めたる魅力は”中毒性”にあり

 冒頭で大々的に「休日の余暇をつぶす相棒」と宣言したわけは、『VVVVVV』が秘める中毒性にある。

 そもそも本作はゲームバランスが高難易度に設定されていることから、初見でサクサク攻略するのはまず不可能(卓越したテクニックを持つゲームジャンキーなら話は別だが)。フィールド内の至る所に危険なトラップが仕掛けられているため、何回も死んでミスの原因を探り、対処法を覚えてまた挑戦……といった具合に、「トライ&エラー」を繰り返しながら先へ進んでいく。言わば「死ぬのが前提のゲームバランス」なのだ。

 だからと言って心配することはない。フィールド内には無数のチェックポイントが存在しているため、たとえトゲを踏んでしまっても直前のポイントからすぐさまリトライできる。むしろトラップに引っかかって死んだ場合はかえってプレイヤーの成長を促してくれるため、それほど苦にならない、というのが実際に本作で何度も屍を築いた筆者の所感である。

 一般的なゲーム作品、つまり故意に失敗することが明らかな利益に繋がらないゲームの場合、死亡(=ゲームオーバー)は”不測の事態”として受け止められるが、上述したゲームスピードの速さとチェックポイントのおかげか、本作においては「挑戦→失敗→再挑戦」の流れが驚くほど短時間でローテートするため、リトライ数がかさんでもストレスを感じにくい。それゆえ、度々ゲームオーバーになっても終了することなく「気づいたらもうこんな時間に……」と我を忘れてプレイに没頭できるのだ。

 『VVVVVV』はWindows版やMac版のほか、スマートフォンアプリ(iOS・Android)やNintendo 3DS版もリリースされている。休日の余暇を共にする相棒が決まっていない方は、ぜひ一度プレイしてみてはいかがだろうか。

■龍田優貴
ゲームの尻を追いかけまわすフリーライター。時代やテクノロジーと共に移り変わるゲームカルチャーに目が無い好事家。『アプリゲット』『財経新聞』などで執筆。個人的なオールタイムベストゲームは「ファミコン探偵倶楽部」シリーズ。Twitter:@yuki_365bit

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