スカイピースが語る、YouTuberとしての現在地と「変わらないために、変わり続けること」の重要性

スカイピース、YouTuberとしての“現在地”

 人気YouTuberユニットのスカイピースが、6月26日に2ndアルバム『BE BOY』と3rdシングル『Ride or Die』を同時リリース。LINE MUSICアルバムランキングにて1位を獲得、iTunes J-Popアルバムランキングでも2位を記録した。

 7月12日からはアルバム『BE BOY』を引っさげた夏の全国ツアーを実施。3rdシングル『Ride or Die』は、アニメ『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』(テレビ東京系)のエンディングテーマに選ばれており、ふたりも本作でアニメ声優デビューを飾った。

 登録者数248万人(2019年6月現在)を誇る人気YouTuberとして毎日、動画投稿を続けながら、楽曲制作、ライブ活動と多忙を極めるふたり。2017年のメジャーデビューから彼らを取り巻く環境も大きく変化してきた。「変わらないために、変わり続ける」と語る、彼らの真意に迫った。(佐藤結衣)

「自分たちの知らないところまで広がっていってる感覚」(☆イニ☆)

☆イニ☆(左)とテオ(右)

――リアルサウンドでは、以前メジャーデビューした2017年以来(参照:YouTuberユニット・スカイピースが明かす、結成のきっかけとメジャーデビューへの思い)の登場です!

テオ:(インタビュー記事を見ながら)うわっ、懐かしいな。

☆イニ☆:このときの写真を動画で使いたいね。“いつの俺らでしょう?”って(笑)。

――このころから今まで、どんなふうに成長を感じていますか?

テオ:このときって、まだツアーを経験していないんですもんね。今年7月から始まるツアーで3回目になるので、その経験が全然違うと思います。人前に立つって本当に成長できるステージだなって思います。1度目のツアーは、初めてっていうのもあって、今思うと本当に素人同然のライブでしたね。3曲歌ったら、もう喉が枯れちゃったり。だから、2回目に向けてボイストレーニングを入れていただいたんです。でも、今度は歌に集中するほど、パフォーマンスが追いつかなくて……。どういう歌い方をすれば、心に余裕を持って、納得のいくパフォーマンスができるのかを勉強して、今度のツアーに挑むので、そこを見てもらえたら嬉しいです。

――そうした「もっと、ここが……」という反省点の確認は、ふたり一緒にされているんですか?

☆イニ☆:ライブが終わったあとに「あそこは、こうだったよね」って振り返ったりはしますけど、そんな堅苦しく場を作って反省会みたいなのはしてないですね。“楽しく”っていうのがスカイピースのモットーなので。各々が「ここはダメだったな」って反省する部分があれば、それぞれレベルアップするように取り組むって感じです。

――YouTubeだけの時期に比べて、音楽活動を通じてスカイピースのことを知ったという人が増えた印象はありますか?

☆イニ☆:はい、自分たちの知らないところまで広がっていってる感覚がありますね。それは、今回のように、歌を通じてタイアップのお仕事が増えたからだと思います。テレビから自分たちの声が流れてきたり、お会いした芸能人の方から「息子がめっちゃ好きで見てるよ!」なんて声をかけてもらえたりするようになりました。

――今回は、人気アニメ『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』(以下、『BORUTO』)とのタイアップですが、決まった時の心境はいかがでしたか?

テオ:『BORUTO』っていったら、僕らがYouTubeで活動する前から見てきた『NARUTO-ナルト-』の息子たちのストーリーなので、すごい嬉しかったですね。うん、嬉しい……です。

☆イニ☆:なんかいろいろ言おうとして、結局「嬉しい」(笑)。

テオ:うん(笑)。考えてみたんだけど、嬉しいっていう言葉以外ないなって!

――第一報は、どのように知ったんですか?

テオ:レコード会社の担当者さんから「決まりました」って連絡がきたんですよ。もう、ガッツポーズですわ!

☆イニ☆:実は、候補に上がった段階で聞いていたんですよ。だから、「どうだろうなー、決まるかな、決まらないかな」ってソワソワしてたんですけど。

テオ:改めて、ふたりで会ったときに(ガッツポーズして)「っしゃー!」「決まった!」ってね。

――喜びを確かめ合ったんですね! 周りの方からも、嬉しい反応はありましたか?

テオ:ファンのみなさんも、すごく喜んでくれて。YouTuberの先輩たちも反応してくれてうれしかったんですけど、特に印象に残ってるのは東海オンエアさんがツイートしてくれたことですね。「すっげー、あざっす! ありがとうございますー!」ってなりました。

――しかも、今回は2人がキャラクター化されて、声優にも挑戦しましたね。

テオ:はい。ありがたいことに。これはもう、俺らはレギュラーってことでいいんだよね? 忍の世界に!

☆イニ☆:セリフ、ふた言くらいだったけど(笑)。でも、ちゃんと名前もあって、怪盗ジーンとテオーだっけ?

マネージャー:「怪盗」じゃないです、「盗っ人」です(笑)。

☆イニ☆:(目を見開いて照れくさそうに)ハッ!

テオ:「盗っ人」の小物感、すごっ(笑)。急にショボくなっちゃったよ!

☆イニ☆:アハハハ。でも、キャラデザインを見た時、感動したよね。しっかり俺とテオくんで。ただし、悪い顔してる俺ら!

テオ:うん、12年後くらいの俺らね(笑)。

☆イニ☆:うん。YouTubeやめて盗っ人してる、12年後の俺らって、おい(笑)。

――アフレコは、どのような感じで進んだんですか?

テオ:ふたり一緒にアフレコしたんですけど、すごく難しかったですね。最初、普通にセリフを言ったら「ふざけてる?」ってスタッフの方に言われちゃって。

☆イニ☆:その言い方だと、怖く感じるね!

テオ:あ、じゃあ「あれ? ふざけちゃったかな〜?」みたいな。

☆イニ☆:怖い、怖い。むしろ怖い(笑)。本当はめっちゃ怒ってるのに、抑えてる人みたいに聞こえるよ!

テオ:アハハハ。なんか、無意識のうちにYouTuberっぽい話し方っていうか、すごくハキハキ話しちゃってたんですよ。自分の中で出る1番低い声でセリフを言ったのに、なんかポップな感じが出ちゃってたみたいで。悪役感出すのが、すごく難しかったですね。だから、裏の顔だしちゃったよね。

☆イニ☆:出しちゃったね。“(低音ボイスで)フッフフフフ!”こんな感じでね。もはや、オンエアを見ても、スカイピースって気づかないんじゃないかな。

テオ:もうキャラデザインがスカイピース仕様じゃなかったら、どこに俺らがいるかわからないかも。

☆イニ☆:それくらい「盗賊」にまぎれたからね。

テオ:うん……「盗賊」? いや、だから「盗っ人」ね(笑)。もー、すぐよくしようとするんだからー! あ、そのときのアフレコ風景も今度YouTubeにも出そうと思ってるので、楽しみにしていてほしいですね。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる