ライブ配信アプリ「17 Live」の魅力とは? DJ KOOとのコラボプロジェクト始動を機に考える
昨年12月からNON STYLEと泉里香が出演する「17 Live(イチナナ)」のCMが大量オンエアされている。「いろんな人とお喋りできんねん」という石田明(NON STYLE)の一言に、スマホ画面に映る井上裕介(NON STYLE)が泉里香に「愛してるよ」と投げキッスを送る。15秒という限られた中で端的にライブ配信アプリとは何かを伝える内容だ。
「SHOWROOM」「LINE LIVE」など、無数のライブ配信アプリがしのぎを削っている現在。その中で、“No.1ライブ配信アプリ”と謳われているのが「17 Live」だ。2017年9月に台湾より日本進出を果たした「17 Live」は、世界9カ国で4000万ユーザーを擁する。一つ触れておかなければいけないのは、すでに中華圏では「17 Live」が利用不可となっている事実。若い女性ユーザーが過激な配信でマネタイズするようになったことが問題視された結果だが、方向性を刷新し、リスタートをかけている。
「SHOWROOM」「LINE LIVE」に比べて、「17 Live」の特徴とは何かを答えれば、“ビギナーにチャンスが用意されている”ということだ。「SHOWROOM」を開けば、AKB48グループや坂道シリーズ、お笑い芸人が同時多発的に配信をしており、「LINE LIVE」ではアーティストが発表のプラットフォームとして用いることも多い。ギフティングやハートなど、基本的な作りはほぼ同じであるが、圧倒的知名度を誇る著名人に目を奪われがちな「SHOWROOM」や「LINE LIVE」に対して、新規ユーザーに対しても平等に、ビギナーが同じスタートラインで始められるのが「17 Live」という印象だ。
とは言え、冒頭で触れたCMオンエアが示すように、井上裕介を筆頭に徐々に17 Liveでも続々と著名人ユーザーが増えてきている。その先駆けとしてスタートさせたのが、TRFのDJ KOO。『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)では、けん玉名人として活躍し、バラエティ番組でも引っ張りだこの人気タレントだ。『17 Live×avex オーディション』というタイトルで、昨年5月に始まったオーディションは、1月7日にミックスアルバム『DJ KOO 17 MUSIC FACTORY』としてリリースされようとしている。約1000名が参加のアプリ内イベントを勝ち抜いた20名の17ライバー(配信ユーザー)によるアルバムで、DJ KOO本人による厳しい歌唱力審査も行なわれている。