舞鶴よかと、夜乃ネオン、ふくやマスター……いま見逃せないVTuber3選
日夜新たなキャラクターが登場するバーチャルYouTuberの世界。絶対に見逃せない注目VTuberをまとめてお届けします。
舞鶴よかと
福岡県福岡市中央区舞鶴生まれというバリバリの地域密着型のVTuber・舞鶴よかと。
チャンネルには「福岡グルメ三昧」というサブタイトルがついているのですが、地元・福岡を盛り上げるための活動、という名目で動画を投稿しています。
騒々しいくらいのテンション、そして人懐っこい博多弁だけでもかなり濃いキャラクターですが、VTuberとしては非常に珍しい”食レポ”が中心というのが特徴。さすがグルメ三昧!
たとえば、この(バーチャルではない)一風堂に行く回では、同・博多駅店の概要から丁寧にレポート。「電気がラーメンの器になっとるー! 可愛いかー!」と内装まで懇切丁寧に説明してくれます。
前段だけでもかなり満足度は高いですが、肝心なのは食レポパート。二次元のキャラクターがどうやって”食”を表現するのかと思ってみていると……、ちゃんと麺をすすってる! そして意味もなくバイノーラル音声に切り替わる!
2Dの表現を最大限に活かす絵作りで、見飽きない動画構成になっています。
ちなみに、筆者がもうひとつおすすめしたい動画は「【ラーメンつくりながら】星間飛行【歌ってみた】」。
『マクロスF』のテーマソングとも言える「星間飛行」にあわせて、博多名物インスタントラーメン「うまかっちゃん」をつくる──という、出落ちにもほどのあるタイトルです。
コンロに火をかけたり、ラーメンの袋を開いたり、明太子を加えたり……。そして同曲の代名詞的な〈キラッ☆〉にあわせて鍋に投下される生卵!
ニコニコ的ローファイな味わいのあるテンポ感は、ケリンの躍進にも通じるものがあるかも。
夜乃ネオン
続いて紹介するのは夜乃ネオン。ピンク髪で吊り目、露出度の高いファッションでパリピ感あふれるキャラクター。チャンネル開設後に投稿されたティザー映像も素人のそれではなく、さぞやハイエンドなVTuberがやってくるだろうと思っていました。
実際に始動すると、一目瞭然。全身をフル活用する技術や複数のカメラをつかった画作りにも目を見張りますが、肝心の夜乃ネオン自身があまりにもアホの子! ”ジェネリック輝夜月”とも呼ばれたりするほどのアホっぷり、その原因は本人いわく「ダウンロードに失敗した」とのこと。
そして、彼女の生配信はそのポンコツさを象徴するものといえそう。
普段の動画よりもカメラ距離が近く、3Dモデルの品質の高さを感じれるかと思て見始めると、配信の止まること、止まること!
本人が”クソ雑魚回線”と揶揄するほどインターネット環境が劣悪なためか、配信そのものが途中で中断されてしまいます。そして再開したかと思いきや、画質が驚くほど劣化した彼女がそこにいたり。「ビットレートは200まで下げれることがわかった!」と彼女が笑顔でいうと、そこからは”どこまで上げても配信が落ちないか”というようなチキンレース状態に。そんな配信ありますか……? ある意味、いま一番ライブ感の強いVTuberといえそう。味わい深い。
ふくやマスター
最後に紹介するのはこの方、ふくやマスター。ほとんど出落ちみたいな名前の男性バーチャルシンガーを名乗る彼は、言わずがな福山雅治にそっくり! と各所で話題に。
歌声だけでなく、普段の喋り声までそっくりな彼は生配信でも引っ張りだこ。にじさんじやENTUMなどの企業グループから個人VTuber勢まで幅広く、そして頻繁に自他チャンネル問わずコラボを繰り返しているので、どこかで見たという方もいるかも。
史上初!?『フライングゲット』で斎藤さんとVtuberが奇跡のコラボwww #車で歌ってみた #全国から挑戦者募集 https://t.co/ljmBKcEup9 pic.twitter.com/bM7h7I9WyR
— CARDITION@全国移動型オーディション番組 (@cardition_tv) October 10, 2018
トレンディエンジェルの斉藤さんともコラボ。なぜかAKB48「フライングゲット」を歌いながらそのまま福山雅治「桜坂」を歌う悪ノリ的展開に。
Vtuber、なんでもアリにもほどがあるんじゃ? とも思う一方で、声マネを得意とする人たちにとってはここまで相性のいいコンテンツもほかにありません。実際彼はもともとニコニコ動画で活動していたことを公表しており、そこからVTuberに生まれ変わったいわゆる”転生組”。前進の活動を秘匿するのが美徳という風潮もありますが、ふくやマスターの活躍を見ていれば光明も見えてきそう。
(文=渋谷在住)