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いま「VTuberに音楽を作ること」の意義は? Yunomi×Avec Avec×Norが語り合うキズナアイ楽曲制作秘話

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 バーチャルYouTuber(以下・VTuber)・キズナアイの躍進が止まらない。

 10月25日のライブ配信では9週連続で楽曲をリリースすることを発表。すでに「future base(Prod. Yunomi)」「new world (Prod. Yunomi)」「over the reality (Prod. Avec Avec)」「miracle step ( Prod. Nor )」が公開されている。さらに、年末12月29日・30日には単独ファーストライブ「Kizuna AI 1st Live “hello, world”」の開催も決定した。ライブの出演者にはDÉ DÉ MOUSE、sasakure.UK、Nor、Yunomi、☆Taku Takahashi、MATZ、TeddyLoid、Avec Avec、Pa’s Lam Systemと豪華な顔ぶれが揃う。

 今回はすでに公開されている楽曲のプロデューサーであるYunomi、Avec Avec、そしてキズナアイ初のオリジナル楽曲「Hello,Morning」のプロデューサーであり、今回のリリースでは「miracle step」の制作を担当したNorという3名のアーティストを迎えて座談会形式のインタビューを行った。それぞれのキズナアイへの思いや、楽曲へのこだわりなどについて掘り下げていく。(白石倖介)

ファンとしての驚きと、アーティストとしてのワクワク

左からNor、Avec Avec、Yunomi。

ーー皆さんキズナアイさんのファンだとお聞きしましたが、オファーを受けた時は驚きましたか?

Avec Avec:もちろんです。最初は本当にびっくりしました。

Nor:「キズナアイさんの楽曲をお願いします」とオファーが来た時は……即座に「え!? やります!」とお返事しました。ファンとして仕方ないことですし(笑)、楽曲を作れるってことで、ワクワクしましたね。

Yunomi:すごい自信になりましたね。「認めてくれるんだ!」みたいな。

Avec Avec:でも、キズナアイさんのファンの皆さんに受け入れてもらえるのかは、ちょっと怖いですね(笑)。そこのドキドキはあります。

Yunomi:わかる。「やばいことしたな……」みたいな(笑)。

 

ーー今回の9週連続のラインナップが出揃って、皆さん以外にも多くのアーティストさんが参加されていますが、いかがですか?

Avec Avec:僕、前もって誰が楽曲提供するのかちゃんと聞けてなくて、いざ発表されたらびっくりしました。このメンツでフェスができますよね。

Nor:このメンツだけで新木場agehaでイベントやっても、全然大丈夫なくらい強いメンツです。

Yunomi:発表されてびっくりして、自分の曲をもう1回聴き直しました(笑)。「これで大丈夫か!?」って。全部作業終わってるので、もう遅いんですけどね(笑)。とはいえ、僕の曲も自信を持って出したので、今後のリリースが楽しみです。

Avec Avec:他の方の楽曲をまだ聴けていないのですが、大先輩も多いですし、楽しみですね。

ーーリリースの1番手はYunomiさんの「future base」ですが、トップバッターだと知ったときのお気持ちはいかがでしたか?

Yunomi:最初は9週連続のうちの1人みたいな感じではなかったんです。普通に「2曲お願いします」って言われて、どんなリリースになるのかもわからなくて。でもいざ納品して、話を聞いてみたらびっくりして。

ーー「俺、トップバッターじゃん!」みたいな。

Yunomi:そうです(笑)。

ーーNorさんは、普通にオフでVTuberのイベントなどにも行かれると聞きました。

Nor:たまに……プライベートの話なので(笑)。”オタ活”してます。

ーーAvec Avecさんは今回の楽曲提供について、いかがですか?

Avec Avec:僕も普通にいちファンとしてずっと見てたので、不思議な感覚ですね。

ーー本日集まったみなさんは、インターネットでもその活躍を多くの方に認知されているアーティストだと思うのですが、そういう方がキズナアイさんに楽曲を提供すること自体に、とても面白い文化の始まりを感じました。

Nor:いろんなVTuberさんがいますけど、キズナアイさんは初めて「VTuber」を名乗った存在で、今も新しいことに色々挑戦している。それがすごくいいことだなと思ってて、そういう人に、ネットでよく認知されているトラックメイカーが楽曲を作るっていうのも面白い取り組みだと思います。

Avec Avec:確かにそうですね。ネットづてに、繋がっていってる感じがしますね。

Nor:仲間意識を感じるというか。

Avec Avec:そうですね。

Yunomi:ただ、僕たち「インターネット出身」って言われるんですけど、よくわからないんですよね。

Avec Avec:確かに。インターネットって今や、「電話」みたいなもんですからね。「電話出身のトラックメーカー」とか、言わないですから(笑)。

Yunomi:出自というか、最初に音源を発表した場所がインターネットレーベルだったりっていう経歴はあるので、「出身」っていう感じに受け止められるのはわかります。

Avec Avec:確かに。世代的にもね、僕らは。

Yunomi:今のミュージシャンって、言ってしまえばみんなインターネット出身みたいなところはありますから。でも、その中で「インターネットっぽさ」っていうのはありますよね。多分、「クラブで流れていた音楽」と「オタクの人たちが聴いていた音楽」の2つのカルチャーが00年代に融合してできたような感じだったなって、僕は認識してます。

ーーオタクの人たちがクラブで踊ってる印象はあまりありませんが、「クラブで流れるとフロアがぶち上がっちゃうような曲」に対しての認知は00年代前半のオタクカルチャーにもすでにあって、むしろそういうものを聴いて育ってきたような気もします。トランスとか、ナードコアとかがネットで流行した時代がありましたよね。

Avec Avec:トランスの文脈もそうですし、僕なんかの場合だといわゆる「渋谷系」からの「ネオ渋谷系」が印象深いです。当時アニメソングを作ってる人たちがそういう出自を持ってたりしたので、僕自身結構聴いてましたね。

ーーフィジカルとサブスクリプションとか、ネットとリアルとか、領域が違うのは事実ですが、それが音楽を区分ける理由にはもうならないのかもしれません。「インターネット出身!」とかでっかく書かれてても、意味の通らない時代になってきましたね。

Avec Avec:確かに。「ニコニコ動画」が出てきた頃だから、2007〜8年ぐらいの感性ですよね。

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