フィロソフィーのダンス・十束おとはが語る“ゲーマーでアイドル”の矜持「私に求められているのは様々なジャンルをこなせること」

フィロのス・おとはすインタビュー

 「『可愛い自撮りと可愛くない自撮りを見分ける』システムを作りたい」

――その進歩にも期待したいところですね。ちなみに『PUBG』もプレイされるということですが、これはPC版ですか?

十束:元々自作PCを組もうと思ったきっかけが『PUBG』なんですよ。なので、『PUBG』も『フォートナイト』もそうですし、Steamのゲームはネット対戦などに関わらず、色んなゲームを遊んでいますし、『Dead by Daylight』もハマりました。今考えると、流行っていてやってないゲームはあんまりないですね。

――色々並行してやるのが好きなタイプなんですかね。

十束:そういう性格でもありますし、最近ゲームの仕事をすごくたくさんやらせていただくなかで「私に求められているのは、一つのゲームを極めることではなくて、様々なジャンルをそつなくこなせること」だと気づいたんです。そして、見てる視聴者の方に「このゲーム楽しそうだな」って思ってもらえるくらいの技術を身に付けなきゃいけないと思っています。

――その「求められていること」に気づいたきっかけは?

十束:『4代目ファミ通ゲーマーズエンジェル』のオーディションがあって、その時に読者の方に選んでいただいたときに、『ファミ通』という看板を背負って、ゲームの楽しさを広める役目を貰えたんだ、と思いました。もちろん、それに恥じないゲームプレイを見せなきゃいけないとも感じています。それに、プロの方が上手くプレイしてくれるので、私はとにかく楽しいっていうのを伝えたい、と思ってお仕事をさせてもらっています。

――仕事とは別に、趣味としてこのゲームが上手くなりたい、というのはありますか?

十束:お仕事から入ったんですけど、『ギルティギア』は今年から本格的に始めました。ゲーセン通い時代はトレーニングモードばかりで対人はあまりやってなかったんですけど、『ギルティギア』は奥が深いですね……。しかも第一印象で、操作の難しいザトーを選んでしまったんですよ。

――それは普通に上手くなるよりも大変だと思います……。十束さんはこの活動を始めてから、ゲーム仲間はできましたか?

十束:アイドルを始めて3年で、慕ってくれる後輩とかはできたんですけど、アイドルの友達が一人もいなくて(笑)。なのでゲーム友達もできていないですし、絶賛募集中です(笑)。

ーーなるほど。今回のインタビューを機にゲーム友達ができることを期待しています。そういえば、かつても自作のPCを光らせたツイートをしていましたが、その後はどのように進化しましたか?

十束:最近はマウスをLogicoolの『G502』に変えたくらいですね。あとはデコるのが好きになっちゃって、「どれだけ光らせられるか」みたいなところに熱を注ぎ始めたので、親が困ってます(笑)。進化といえば、ゲームとは関係ないんですけど、最近『Raspberry Pi』を買って、プログラミングの勉強を始めたんです。ちょっとだけお試しキットみたいなのを組んだら、めちゃめちゃ楽しくて。

――プログラミングとはまた、思い切りましたね。途中で壁に当たると、すごく辛いので頑張ってください……。

十束:最終的には、『Raspberry Pi』で「可愛い自撮りと可愛くない自撮りを見分ける」っていうシステムを作りたいんですよ。でも、「何をもって可愛い」「何をもって可愛くない」というのを判断するのに、どうすればいいかわからなくて……。

――複数の判定基準を設けないといけないですよね。色相、明度、彩度とか、色んな計算式を組み合わせないといけませんし、“可愛い”を数値化してアルゴリズムを固めるのが難しそうですが、不可能ではないと思います。

十束:なるほど。できたらご報告します!

――ぜひぜひ。その時は取材させてください。ちなみに、今の活動にゲームが一番活きてるなと思った瞬間は?

十束:私たちの楽曲は洋楽が元ネタだったりするんですけど、『Dance Dance Revolution』をやっていたおかげで、結構元ネタを知ってることが多いんです。あとは、歌もダンスもできないからと諦めないで、「どうやったらできるようになるか」を考えることができるのは、ゲームをやっていたおかげだと思います。この間も私の生誕祭があったんですけど、色々詰め込んだのにうまく全部が噛み合った瞬間が、めちゃめちゃ楽しくて。ゲームクリア! という気分になりました。

フィロソフィーのダンス/イッツ・マイ・ターン(ミュージック・ビデオ)

――そういう意味では、今後もグループのなかで先を見据えて色々考えたりするのに向いてるかもしれませんね。

十束:確かに! あと、RPGをやっていたおかげで「人生に苦労は付きもの」というのを知っているので、人生において、あまり悲しまなくなりました(笑)。

――それ、すごく分かります。

十束:分かってもらえた(笑)。「RPGだったらまだここは何面だから大丈夫」みたいに自分に言い聞かせると、強くなれるんですよね。

――最後に、いま発売を楽しみにしているタイトルは?

十束:先ほどお話しした『ポケモン Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』や、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』、『Call of Duty®: Black Ops 4』です。

――『スマブラSP』は年末まで徐々に盛り上がりが生まれてきていますね。

十束:はい。キャラが多いほど燃えるので、対策厨としてはめちゃくちゃ嬉しいです。しかも、初めて大人になってからやる『スマブラ』なんですよ。『スプラトゥーン』は反射神経の良い子供達に叩かれまくったので、オンラインでは「生きてきた重み」ってやつを存分に見せつけたいです(笑)。

(取材・文=中村拓海/撮影=堀内彩香)

■シングル情報
『イッツ・マイ・ターン』&『ライブ・ライフ』
表題曲:作詞・ヤマモトショウ 作編曲・宮野弦士
発売日:8月31日(金)
価格:通常盤 ¥1,100(税込)
初回限定盤A(CD+DVD) ¥1,700(税込)
初回限定盤B(CD+DVD) ¥1,700(税込)

<収録内容>
・通常盤
1.イッツ・マイ・ターン
2.ライブ・ライフ
3.イッツ・マイ・ターン(カラオケ)
4.ライブ・ライフ(カラオケ)

・初回限定版A
1.イッツ・マイ・ターン
2.ライブ・ライフ
3.エポケー・チャンス(6月16日恵比寿リキッドルームでの音源)
4.好感度あげたい (6月16日恵比寿リキッドルームでの音源)

・初回限定版B
1.イッツ・マイ・ターン
2.ライブ・ライフ
3.アイム・アフター・タイム(Remixed by パソコン音楽クラブ)
4.夏のクオリア(Remixd by kkubaru)

<DVD収録内容>
・初回限定盤A
「すききらいアンチノミー」「コモンセンス・バスターズ」
6月16日恵比寿リキッドルームでの映像、
「オール・ウィ・ニード・イズ・ラブストーリー」「DTF!」
6月23日渋谷WWWでのライブ映像

・初回限定盤B
「ダンス・ファウンダー」「ライブ・ライフ」ミュージック・ビデオ、「ダンス・ファウンダー メイキング ビデオ」

<各初回特典>
法人別初回特典 
ヤマモトショウ 監修による各メンバーによる哲学書、九鬼周造著『いきの構造』から「風流に関する一考察」の朗読CD-R
※初回特典はなくなり次第終了となります。

タワーレコード全店:奥津マリリ
ローソンHMV全店:日向ハル
TSUTAYA (SHIBUYA店、EBISUBASHI店のみ):佐藤まりあ
ヴィレッッジヴァンガード全店:十束おとは

■関連リンク
フィロソフイーのダンス公式HP
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<応募締切>
10月7日(日)

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