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『アイナナ』『アイマス』ファン歓喜の『CG STAR LIVE』はどのように生まれた? プロデューサーに直撃

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 東京・新宿のVR ZONE SHINJUKUで、2018年2月からスタートした『CG STAR LIVE』。2月から5月には第一弾公演『IDOLiSH7 PRISM NIGHT』が行われ、7月から10月にかけては第二弾公演『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS new generations★Brilliant Party!』が公演中だ。

 ファンからは「そこにキャラクターたちがいるみたい」と感動の声が上がっている同公演について、『CG STAR LIVE』プロデューサーのバンダイナムコアミューズメント・福田未和氏に企画スタートのきっかけから、今後の展開も含め、じっくりと話を聞いた。(編集部)

 「そのアイドルに合った動きを重視して、自由に見えるように」

ーー今回の『CG STAR LIVE』をスタートさせた、そもそものきっかけとは?

福田:VR ZONEには小山さん(通称:コヤ所長)というVRZONE総合プロデューサーがおり、実は小山さんが初代アーケード版『アイドルマスター』の生みの親なんです。そんな小山さんが過去にバンダイナムコエンターテインメントさんのPSVR『サマーレッスン』の試作版を体験したときに「この技術を使って、アイドルに会うことができたら、プロデューサー(『アイドルマスター』シリーズプレイヤーの総称)たちが喜んでくれるかもしれない」と思ったことが、長い時をかけて技術が追い付いてきて、今回の企画がスタートしVR ZONEでようやくそれが実現できるようになったんです。なので『CG STAR LIVE』は「会いたいが叶う場所」をコンセプトに、その思いを実現するための場所として機能しています。

ーー『アイドルマスター』シリーズに関しては、先ほどお話にも挙がったPSVRでも『アイドルマスター シンデレラガールズ ビューイングレボリューション』を配信していましたが、あの作品との共通性などもあるのでしょうか。

福田:目指したのは、本当に存在するものとして自分が彼女たち側の世界に入るのではなくて、彼女たちが自分たちの世界に現れてくれることです。そのためにはリアルな「場所」を提供することが大事だと思いましたし、プロデューサーさん側も彼女たちに本当に「会いに来てくれる」というのが『CG STAR LIVE』の重要な要素です。

ーーとはいえこの最先端の技術を使って「会いに行く」場所を作り、そこにコンテンツを投入することはすごく大変だったと思います。

福田:『CG STAR LIVE』自体はまだ『アイドルマスター シンデレラガールズ』が2コンテンツ目なので、現在も試行錯誤を常に繰り返しているんです。だからこそ、『アイドリッシュセブン』と『アイドルマスター シンデレラガールズ』の間にも、表現できることが増えたり進化したりもしていますし、いまもこれが絶対的な正解だとは全く思っていません。今後どんどん新しいコンテンツを『CG STAR LIVE』でできるようになればと、日々勉強中です。

ーー第2弾コンテンツである『アイドルマスター シンデレラガールズ』で新しく取り入れたことは?

福田:『アイドルマスター シンデレラガールズ』といえばやはり豪奢なステージでアイドルたちが可憐にパフォーマンスをする…その世界観は表現したいなと思い、後ろに大きいサブモニターを設置して彼女たちの顔をよく見えるようにしたり、階段のようなセットも用意しました。CG STAR LIVEを見てくださったお客様から本当に「ニュージェネレーションズ」(島村卯月・渋谷凛・本田未央の3人によるユニット名)が目の前にいた」というコンセプト通りの反応をいただけた時はすごく嬉しかったです。

 あと、VR ZONEでは期間中、本物のアイドルライブのようにアイドル宛のファンレターを受け取っています。実際にファンレターもたくさんいただきましたし、開発チームへのお手紙を書いてくださった方もいて。私たちもすごく感動しました。夢の実現をお手伝いできたということを実感する出来事でした。

ーーいい話ですね。今回の公演で面白いなと思ったのは、ペンライトを使ってリアルタイムでニュージェネレーションズの3人が反応するように作られていたことで。このあたりも実装が大変だったのでは?

福田:今回の会場が150人規模のハコなので、アイドルとお客さんの距離がグッと近いんです。だからこそ、その距離をさらに縮めるために、相互でコミュニケーションするパートは入れたいと思っていました。今回はそれを「ペンライトの色で判断する」という手法にしていますが、いずれは一人ひとりの声に反応するようなものにできればいいなと夢に見ています。

ーー「いかにリアリティを感じてもらうか」という部分に関しては、3人の距離感や身長差、それぞれのアイドルに合った動きなどにも工夫が見えました。

福田:そこはかなり工夫して、一人ひとりを大事にしようと開発チーム内でも共有していました。そのアイドルに合った動きを重視して、ある程度自由に見えるようにしています。例えば、未央はステージの上で他の2人よりもすごく動きが大きかったり、凛は最初緊張気味だけど、ライブが後半になるにつれて可愛い動きが増えて来るんです。凛ちゃんのテンションが上がったからこそ自然と出た動きのようにも見せていて。そういったように、前半と後半でのテンションの違いも意識しました。あと、卯月に関しては、ステージに立ったらきっと頭から足の先までずっと可愛いだろうなと思って、ちょっとした立ち姿までアイドル性が出るように、卯月自身が話をしてない時でさえ、常に可愛くしています。最後の曲を歌ったあとは1番息が切れてる、なんて細かい仕掛けもあるんですよ(笑)。

ーーそれはリアリティがあって良いですね! しかも各プロデューサーは自分が思い入れのあるアイドルを見ているわけなので、話していない瞬間まで工夫がされていると、より見入ってしまいますし。福田さん自身、そのあたりの「アイドルらしさ」はどうやって研究したんですか?

福田:基本的にはTVアニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ」を細かく見たり、お客さん側からの見え方を考えた上で今回のような演出を考えました。現実の誰かの動きを参考に、ということはあまりなかったかもしれません。CG STAR LIVEでは前例がないぶん、正解はないと思っているので、細かい部分まで違和感のないように作っていきました。逆に言えば、「この子がこういうことすると思ってなかった」みたいなものも入れ込みたくて、思考錯誤しながら作り上げていきました。

      

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