“あの人のゲームヒストリー”第二回:水沢柚乃
水沢柚乃が明かす、“人見知り”をゲームで克服した過去「ゲーム友達ができてからは社交的になった」
ゲーム好きの著名人・文化人にインタビューし、ゲーム遍歴や現在の活動とゲームの関連性などを聞く連載“あの人のゲームヒストリー”がスタート。第二回はグラビアアイドルとして活躍しながら、そのゲームの腕前を買われ『勇者ああああ』などのテレビ番組にも出演している水沢柚乃を迎え、たっぷりとその“ゲーム愛”を語ってもらった。【記事の最後にサイン入りチェキのプレゼント企画あり】
「一番ハマったゲームは『SOUND VOLTEX』」
ーーはじめに、水沢さんがゲームにハマったきっかけを教えてください。
水沢:両親がゲーム好きで、小さい頃から3人でゲームをする家庭だったんです。なので、ハマったというよりはゲームをするのが自然になってました。自発的にやり込んだのは、ゲームボーイの『ポケットモンスター赤/緑』(任天堂/1996年)が最初ですね。あとはPS2の『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』(スクウェア・エニックス/2004年)も、小さい頃にやり込んだ記憶があります。
ーーともにRPG系ですね。ジャンルは他にも色々なものをプレイしていたんですか?
水沢:はい。叔父さんの部屋にゲームがたくさんあって、あまり苦手意識もなく何でもやってました。あ、でもテトリスとかぷよぷよみたいなゲームはあまり得意じゃないですね。
ーーパズルゲームは苦手なんですね。では、水沢さんが人生で1番影響を受けたゲームとは?
水沢:間違いなく『SOUND VOLTEX』(現コナミアミューズメント/2012年~)ですね。
ーー音楽ゲームにハマったのはなぜ?
水沢:中学生のころからオンラインゲーム(『マビノギ』)にハマっていて、お年玉も突っ込んだりしていたんですけど、高校に上がったころ、親に怒られたうえにパソコンを没収されちゃったんです。今まで見たことないくらいの剣幕で「お前、バイトしろ!」って怒鳴られて。そこから、高校にも友達がそこまでいなかったので、ゲームセンターに行くようになって、音楽ゲームに出会いました。
ーーそれまでアーケードゲームには触れてこなかったんですか?
水沢:そうですね。ある日学校終わりになんとなくゲームセンターに寄って、『SOUND VOLTEX』と『maimai』(現セガ・インタラクティブ/2012年~)をやったら、そこから見事にハマってしまって。そこから4年半くらい、ずっとプレイし続けています。
ーーいきなり音楽ゲームに行く、というのはまたイレギュラーですね。
水沢:中学時代の友達がたまたま音ゲーをやっていて、存在は知ってたんです。初めてやったあとに「どう?」って写真を送ったら、めちゃくちゃ褒めてもらえたので、そこから「じゃあ、もうちょっとやってみよう」と。褒められると調子に乗るタイプなので(笑)。そこから、昼休みになったらすぐにゲームセンターに行くようになりました。
ーーそんなに学校と近かったんですか?
水沢:1駅隣だったんですけど、わざわざ電車に乗って通ってましたね。2プレイくらいやって、店内のベンチでお弁当を食べて学校に戻ってました(笑)。
ーーそれ、自分もやってたのですごくわかります。基本的には同じお店にずっと通ってたんですか?
水沢:そうなんです。バイト先もそのゲームセンターと同じ建物内のお店にして、すぐ通えるようにしてました。店員さんとも仲良くなって、誕生日にはプレゼントを貰ったこともありましたね。
ーー常連ぶりがよくわかるエピソードですね。ちなみにボルテをやり込んでいた時期は、ほかのゲームを並行してプレイしていましたか?
水沢:音ゲーに全力を注いでました。ただ、ちょこちょこ気になるRPGをやったりすることはあったと思います。
ーー音ゲーはボルテとmaimai以外のタイトルもプレイするようになったんですか?
水沢:『DrumMania』は赤ネ(赤ネーム:スキルが6000.00~7000.00の上級者プレイヤー)までいきましたし、弐寺(KONAMI『beatmania IIDX』の略称)は七段、『jubeat』もレベル10はクリアできるくらいで、太鼓の達人も星10はできます。
ーー全部中級者~上級者の域じゃないですか!
水沢:ゲーセン友達ができると、「みんなで一周しようぜ!」みたいな感じで色んな筐体をやることが多かったので、その影響だと思います。あと、自分のホームにランカーが結構いたので、それも大きいですね。
ーーそれはラッキーですね。いろんなアドバイスも貰えたのでは?
水沢:そうですね。だからこそますますハマっちゃったんだと思います。
ーー高校ではそんなに友人を作れなかった水沢さんも、ゲームセンターではどんどん交友関係が広がっていったんですね。
水沢:めちゃくちゃ友達ができました! 半年に1回ある、ゲーマーの大きい集会みたいなものにも顔を出すようになりましたもん。お仕事を初めてからはさらに広がってきて、この間はYouTuberさんとプロゲーマーさんとサバイバルゲームで戦ったりしました。
ーーなんというか、才能の無駄使い感があるイベントですね(笑)。本当にゲームを通じてコミュニティ、人間関係がガラリと変わったと。
水沢:本当にそうだと思います。私、学生時代は人と喋るの苦手で、2人きりでご飯を食べようものなら、緊張で吐いちゃうぐらいだったんです。人に連絡を取るのも苦手だったんですけど、ゲーム友達ができてからは「人に用件もないのに連絡していいんだ」と思えるようになって。かなり社交的になりました。特にネトゲだと絶対に喋らないといけないですし、そのおかげで人見知りを克服したところもあると思います。