それなりスペック&価格で中国製スマホ躍進中 MEIIGOO、Vernee、OnePlusーー今買うべきモデルは?
近年、スマホの進化はさほど目覚ましくはない。Appleがけん引する形で、高性能なハイエンド機を出ればSAMSUNGやSONYが競り合うようにして、多少スペックを高めた端末を発売する……そんな光景は定番となり、手に余るスペックの端末に乗り換え続けるユーザーも少なくない。しかし、そんな中“ちょうどいい”スペックと価格で勝負を仕掛ける「中華メーカー」の急伸ぶりが目覚ましい。
それなりのスペックとちょうどいい価格帯
「中国製」ーー今の時代、そう聞いて敬遠するのはあまり賢い選択とは言えない。中国には、いまやXiaomi(シャオミ)にHuawei(ファーウェイ)、ZTEといった世界に誇る高品質なプロダクトを作るメーカーが揃っている。しかもどのメーカーもスペックに比べると安価で手に届きやすい価格帯という特徴がある。スマホの活用方法がSNSや動画視聴に終始する今、そんな身の丈にあった性能と価格帯の製品に人気が集まるのも頷ける。
Galaxyインスパイアの優秀機「MEIIGOO NOTE 8」
MEIIGOOが展開する「MEIIGOO NOTE8」は名前からもわかるように、「Galaxy Note8」に大きく影響を受けているスマホ。見た目もほとんどGalaxy Note8な本端末は、オクタコアのCPUに加え4GBのメモリ、64GBのストレージ、最大256GBのmicroSDを搭載可能な不足ない仕上がりとなっている。またUSB-TypeCに対応しているという点もありがたい。3万円以下という価格ながら、iPhoneでも採用されているような顔認証も搭載されているという高性能っぷり。さらにカメラもデュアルレンズになっているので程よいボケ味を再現できるのでインスタも十分楽しめる。この手の届きやすい価格ながらベゼルが狭く、高級感のあるデザインはインスパイアの賜物と言えるかもしれない。
オクタコア×メモリ6GBのハイスペック端末「Vernee Mars Pro」
Vernee社の「Vernee Mars Pro」は、処理速度の速さを表すクロック数はXperiaがハイエンドモデルXZ PremiumやGalaxy Note8+を上回る「2.5GHz」というスーパーハイスペック。それに加えて6GBのメモリを搭載した本端末は、スペックだけで見れば10万円前後の価値がある。しかし、これが中国製スマホの良いところ。これだけのスペックであっても3万円以下で購入が可能だ(海外スマホ購入サイト GearBestでは約27,500円)。ディスプレイも5.5インチと大きすぎず小さすぎず、手馴染みのいい大きさ。ジャパンディスプレイのものを採用していて、発色にも優れているから動画視聴にもぴったりだ。しかし、ここまで中身に振り切っているので、気になるカメラ性能の方はさほど期待できるものでもなく、日常の撮影に無難に使える程度といったところ。スマホの性能をスコアリングしたサイト「Antutu」でも66,000点台と普段使いには一切気にならない仕上がりの1台だ。