ソニー、オーディオ周りに力を入れた新スマホ「Xperia XA2 Plus」をグローバル発表

「Xperia XA2 Plus」グローバル発表

 ソニーモバイル コミュニケーションズは7月11日、ミドルレンジスマートフォンの新モデル「Xperia XA2 Plus」を発表した。Xperia XAシリーズはグローバル市場向けに展開している中価格帯のスマートフォンでフラグシップのXperiaシリーズとはデザイン性が大きく異なる。

 「Xperia XA2 Plus」はアスペクト比18:9の6インチ(2160×1080ドット)ディスプレイを搭載。Xperia XAシリーズの特徴でもある狭縁ベゼルを引き続き採用している。SoCにはQualcomm Snapdragon 630、RAM容量が4GBと6GBから選ぶことができ、内蔵ストレージも32GBと64GBが用意されている。バッテリー容量は3,580mAhで、USB Type-C端子を搭載した。背面には指紋センサーと2300万画素のリアカメラ、インカメラは1200万画素と800万画素のデュアルカメラ仕様となる。

Xperia XA2 Plus – Designed to entertain

 メインカメラは½.3 Exmor RS for mobileを搭載。4K動画撮影やスーパースローモーション撮影などに対応した。インカメラは120度の広角カメラと標準のカメラを搭載するほか、2つのカメラを用いてポートレートモード撮影を可能にした。

 「Xperia XA2 Plus」はXperia XAシリーズとして初めてオーディオにテコ入れを行った。ハイレゾ音源の再生にも対応。再生中の圧縮音源ファイルをハイレゾ相当まで音質をアップスケールするDSEE HXやワイヤレスでも高音質で聴けるプロファイル「LDAC」をサポートしている。ほかにも低音域を強めるSmart AmplifierやClearAudio+、ClearBASSなどソニーがフラグシップ向けスマートフォンに搭載してきたオーディオ技術を「Xperia XA2 Plus」にも取り入れた形となる。

 すでに「Xperia XA2 Plus」に近い「Xperia XA2 Ultra」が発売中だが、両者の違いはディスプレイアスペクト比が「Xperia XA2 Plus」が18:9、「Xperia XA2 Ultra」が」16:9であること。オーディオ性能の違いや筐体や質量が若干異なっている点である。SoCやカメラ性能などに差異はない。

  XAシリーズはミドルレンジ帯の中でも上位に位置するスーパーミッドレンジといえる性能があり、Snapdragon 630は国内で採用している機種ではSHARPのAQUOS sense plusがある。日本でもSIMロックフリースマートフォンとしてソニーが販売してくれると良いのだが、その可能性はゼロに近いと言ってしまっていいだろう。良いデザイン性、バランスの取れた性能など褒める点が多いだけに残念だ。

■佐々木翼
モバイル製品などのガジェットに詳しいフリーライター。
モバイルメディアの「ガジェットギーク」も個人運営している。

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