iTunesの音楽ダウンロード販売、終了したらどうなる? 音楽評論家・小野島大に聞く
「iTunesのダウンロード販売が終了すると、これまで何らかの理由でストリーミング配信を行ってこなかったレコード会社やアーティストの楽曲が、リスナーに届きにくくなる可能性はあります。しかし、音楽消費の形態が、CDやダウンロード販売からストリーミングへと移行しているのは明らかであり、レコード会社やアーティストの側は、それに対応せざるを得ない状況になるでしょう」
日本のポップミュージックは、国内市場に向けたものが多く、世界の市場を前提としたストリーミングでは収益化が難しいという課題もある。そのため、現在もCDやダウンロード販売を重視した戦略を採るレコード会社やアーティストも少なくない。音楽消費の形態が本格的にストリーミングに移行しつつある昨今、日本の音楽業界は新たな活路を見出す必要がありそうだ。
(文=松田広宣)