2026年ハリウッド夏興行、歴代No.1なるか 『スパイダーマン』など大ヒットの陰で新作不振

2026年ハリウッド夏興行、歴代No.1なるか

 さらに、注目の新作2本がトップ10入りを逃したのもいささか予想外だ。

 サバイバル・スリラー『FALL/フォール』(2022年)の続編『Fall 2: Deadpoint(原題)』は第12位に初登場。週末興収は北米1704館で230万ドル(4日間では推定287万ドル)と、前作の250万ドルと同水準のスタートとなった。

Fall 2: Deadpoint (2026) Official Trailer 2 - Harriet Slater, Arsema Thomas

 前作は製作費300万ドルに対して北米720万ドル、世界1800万ドルのヒットとなったが、気になるのは作品の評価だ。前作はRotten Tomatoesで批評家80%・観客79%という好評だったが、今回は批評家55%・観客61%、CinemaScoreは「B-」と渋め。客席は女性が半数以上、年代別では25~34歳が43%で最大と、女性&若年層というヒットの条件が揃ったが、口コミでどこまで数字を伸ばせるか。

 前作のスコット・マン監督は共同脚本・製作に回り、『プリデスティネーション』(2014年)のピーター&マイケル・スピエリッグ兄弟が監督に登板した。日本での公開時期は不明だが、配給はクロックワークスが担当する。

 また、A24の新作アクションホラー『Onslaught(原題)』は第13位に初登場。『ゴジラvsコング』(2021年)や『ゴジラxコング 新たなる帝国』(2024年)のアダム・ウィンガード監督による原点回帰作だが、製作費1500万ドルに対し、北米1918館で188万ドル(4日間で推定230万ドル)という厳しい滑り出しとなった。

Onslaught | Official Trailer 2 HD | A24

 アドリア・アルホナ演じる元陸軍狙撃兵のシングルマザーが、遺伝子操作された超人兵士から幼い娘を守るために戦う物語で、ダン・スティーヴンス、レベッカ・ホールらが共演。ウィンガードが『サプライズ』(2011年)や『ザ・ゲスト』(2014年)の脚本家サイモン・バレットと再びタッグを組み、この2作と世界観を共有するユニバース作品だ。

 『Fall 2: Deadpoint』とは対照的に観客の72%が男性だが、年代別では25~34歳が35%で最多と、同じく若年層中心の興行となった。Rotten Tomatoesは批評家56%・観客62%、CinemaScoreは「C」と評価もやや厳しい。日本公開は2027年。

 そのほかトップ10圏内では、ワーナー・ブラザースがお蔵入りにしかけたルーニー・テューンズ映画『Coyote vs. Acme(原題)』が2週目も好調。前週より上映館を152館増やし、3727館で1133万ドル(4日間で推定1450万ドル)を記録した。前週比28.8%減というホールド率は、本作への関心の高さと、評判がファン以外にも広がり始めていることの証左だろう。北米興収は3384万ドル。

『Coyote vs. Acme(原題)』写真:Everett Collection/アフロ

 R指定ホラーコメディ『Buddy(原題)』も同じく好調で、今週は第7位にランクイン。北米1771館(前週から494館増)で週末興収は574万ドルを記録した。2週目に前週比5.1%増という結果は、『オブセッション 災愛』や『バックルームズ』など、オリジナル脚本のホラー人気に重なるところがある。北米累計興収は1426万ドル。

 ポイントはやはり若い観客からの支持で、年代別では18~34歳が73%、特に25歳未満が44%とほぼ半数を占めた。作品への支持も変わらず高く、出口調査では半数以上が「ぜひ勧めたい」と回答している。

 巨匠リドリー・スコット監督の最新作『ラスト・サバイバー』は、公開2週目で前週比マイナス65%となる270万ドルまで急落し、今週は第10位。製作費7000万ドルのところ、現時点で北米累計興収は1303万ドルと、昨年のレイバー・デーに苦戦した『コート・スティーリング』(2025年)をも下回るペースで推移している。

『ラスト・サバイバー』©2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.

 今週は再上映も盛んで、第6位にディズニー&ピクサー映画『カーズ』(2006年)の20周年記念上映がランクイン。北米2900館で610万ドル(4日間で推定760万ドル)を稼ぎ出した。第11位の大友克洋監督『AKIRA』(1988年)再上映は、わずか787館で267万ドル(4日間で推定323万ドル)を記録。トップ10との差はたった3万ドルだった。

北米映画興行ランキング(9月4日~9月6日)

1.『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』(→前週1位)
1800万ドル(-20%)/3520館(-158館)/累計9億1776万ドル/6週/ソニー

2.『オデュッセイア』(↑前週3位)
1300万ドル(-9.4%)/2312館(-305館)/累計5億8477万ドル/8週/ユニバーサル

3.『Coyote vs. Acme(原題)』(↓前週2位)
1133万ドル(-28.8%)/3727館(+152館)/累計3384万ドル/2週/Ketchup Entertainment

4.『By Any Means(原題)』(初登場)
741万ドル/2903館/累計741万ドル/1週/パラマウント

5.『Insidious: Out of the Further(原題)』(↓前週4位)
651万ドル(-36.2%)/2897館(-406館)/累計5410万ドル/3週/ソニー

6.『カーズ』再上映(初登場)
610万ドル/2900館/累計610万ドル/1週/ディズニー

7.『Buddy(原題)』(↓前週6位)
574万ドル(+5.1%)/1771館(+494館)/累計1426万ドル/2週/Roadside Attractions

8.『パウ・パトロール ザ・ダイノ・ムービー』(↓前週7位)
330万ドル(-34.2%)/2613館(-497館)/累計4847万ドル/4週/パラマウント

9.『オークストリートの異変』(↓前週8位)
291万ドル(-40.6%)/2202館(-721館)/累計5064万ドル/4週/ワーナー

10.『ラスト・サバイバー』(↓前週5位)
270万ドル(-65%)/3330館/累計1303万ドル/2週/ディズニー

(※Box Office Mojo調べ。データは2026年9月7日未明時点の速報値であり、最終確定値とは誤差が生じることがあります)

参照
https://www.boxofficemojo.com/weekend/2026W36/
http://variety.com/2026/film/box-office/spiderman-brand-new-day-box-office-sixth-weekend-1236852435/
https://deadline.com/2026/09/box-office-spider-man-brand-new-day-by-any-means-labor-day-1237068549/
https://deadline.com/2026/09/box-office-global-odyssey-beats-spider-man-brand-new-day-1237069465/
https://www.hollywoodreporter.com/movies/movie-news/spider-man-ruling-box-office-for-sixth-weekend-1236691340/

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