2026年ハリウッド夏興行、歴代No.1なるか 『スパイダーマン』など大ヒットの陰で新作不振

2026年ハリウッド夏興行、歴代No.1なるか

 ハリウッド史上最大級のサマーシーズンが終わる。9月7日(月曜日)は祝日のレイバー・デーで、この週末が今夏最後の連休だ。

 9月4日~6日の北米映画週末ランキングを制したのは、やはり『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』で、週末興行収入は1800万ドル。前週比20%減にとどまり、北米興収は9億1776万ドルとなった。6週連続No.1という記録は、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(2022年)の7週連続以来の快挙だ。

『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』©︎2026 CPII. All Rights Reserved. ©︎ & TM 2026 MARVEL

 レイバー・デーを含む4日間では2330万ドル(推定)を稼ぎ、北米興収は9億2300万ドルに達する見込み。北米歴代No.1である『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015年)の9億3666万ドルまでわずか1366万ドル、まもなく記録更新だ。世界興収も24億ドルで、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』を抜いて歴代第3位となる。

 第2位は『オデュッセイア』で、週末興収は1300万ドル。公開8週目にして前週比マイナス9.4%という驚異の持久力で、北米興収は5億8477万ドルに到達。『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(2023年)を抜き、ユニバーサル配給作品の北米歴代第2位に浮上した。4日間では推定1720万ドル、北米興収5億8890万ドルが見込まれている。

『オデュッセイア』photo by Melinda Sue Gordon ©︎Universal Studios. All Rights Reserved.

 また、世界では今週末に4596万ドルを稼ぎ出し、『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』を初めて逆転して世界週末No.1。世界累計興収は16億2700万ドルで、ユニバーサル歴代No.1に輝く『ジュラシック・ワールド』(2015年)の16億7000万ドルに迫っている。日本でも9月11日の公開に先がけ、IMAXでの先行上映が盛況となった。

 これら2作品の大ヒットに支えられ、5月1日~9月6日の北米興収は47億3200万ドル。すでに歴代第2位の成績だが、月曜日を含む4日間の興収次第では47億5900万ドルに到達し、歴代最高である2013年の47億5600万ドルを抜いて、13年ぶりの記録更新となる(ただし2026年の集計期間は130日間で、2013年の123日間より長い)。

 また、8月単月の北米興収も12億7600万ドルで歴代記録を更新。8月の単月興収が10億ドルを超えたのは2014年・2016年に続いて史上3度目だが、今年の数字は2016年の10億2000万ドルを大幅に上回っている。

 もっとも、今週のポイントは新作映画の苦戦ぶりだ。『ワンダーマン』(2026年)のヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世とマーク・ウォールバーグが共演した『By Any Means(原題)』は第4位で、週末興収は741万ドル(4日間では推定910万ドル)だった。

By Any Means | Final Trailer (2026 Movie) – Yahya Abdul-Mateen II, Mark Wahlberg

 1966年のミシシッピ州を舞台に、実際の歴史を再構築した犯罪スリラー。黒人の有権者登録を支援したNAACP(全米黒人地位向上協会)の指導者ヴァーノン・ダーマーが殺害された事件で、FBIがマフィアの殺し屋グレゴリー・スカルパを捜査のため利用したという実話に基づいている。

 監督は『インスペクション ここで生きる』(2022年)のエレガンス・ブラットン。Rotten Tomatoesでは批評家スコア55%に対し、観客スコアは87%と上々だ。映画館の出口調査に基づくCinemaScoreでも「B+」だから、批評家よりも観客からの支持が熱い。

 観客の69%が男性で、年代別では25~34歳と55歳以上がともに23%で最多。製作費2900万ドルは製作会社Hammerstone Studiosが負担し、パラマウントは北米配給のみの担当だ。日本公開は未定。

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