『GTO』柴崎楓雅が見せた過去最高の演技 消去法で消しきれない“鬼塚”反町隆史の強さ

『GTO』柴崎楓雅が見せた過去最高の演技

 樹が直面した事態は、樹だけで答えを出すことができないもので、そのときに必要なのは、問いを一緒に背負ってくれる存在だ。正解を出すというよりも、答えのない問題と向き合う思いと行動が全てである。1年A組担任の阿部(市川知宏)は正解を示したが、遠巻きに見つめる第三者でしかなかった。鬼塚は違った。うざくて、古くて、何もできない鬼塚は、樹の手を離さなかった。

 柏原(生見愛瑠)の「動画見るときとかいつも倍速?」は、『チェンソーマン』でデンジのマキマに対する「あんたの作る最高に超良い世界には糞映画はあるかい?」に匹敵する台詞だ。このタイミングで何を言いだすのかといぶかしく思われるが、倍速動画と認知症の祖母、生成AIと鬼塚のやり方は対照的で、単純に無駄や余白を大事にしましょうという話というよりは、柏原が言うように「何か難しい問題があったとき、解決策を見つけるよりもっと大事なことがある」ことで、それが共感や寄り添いだったりする。

 それら根本にあるものは、鬼塚が教師をする理由に凝縮されていた。「学校にいたいからだよ。それに、お前らみたいな若い奴といっぱい話もできるしな」。学校が好きだから。いくら嫌いになられても、それを上回る「好き」を持っている鬼塚は最強だなと思う。

 第6話はめちゃめちゃ深いところにタッチしていたのだけど、それをなし遂げた柴崎楓雅に最大級の賛辞を送りたい。筆者は『テセウスの船』(TBS系)で彼を知ったが、病院の待合室で生見愛瑠と会話するシーンの長台詞と祖母に対する感情の表出は、彼自身の過去最高を更新していた。どんどん大きな舞台へ飛躍してほしい。

■放送情報
『GTO』
カンテレ・フジテレビ系にて、7月20日(月)スタート 毎週月曜22:00~放送
出演:反町隆史、生見愛瑠、工藤阿須加、高橋メアリージュン、市川知宏、夙川アトム、近藤芳正、宇梶剛士、松嶋菜々子、稲垣来泉、及川桃利、大島美優、梶原叶渚、川口和空、北里琉、柴崎楓雅、難波碧空、西浦心乃助、堀口真帆、森本陸斗ほか
原作:藤沢とおる『GTO』(講談社『週刊少年マガジンKC』刊)
脚本:遊川和彦
監督:中島悟、松田健斗
音楽:福廣秀一朗
エグゼクティブプロデューサー:安藤和久
チーフプロデューサー:河西秀幸
プロデューサー:永富康太郎、伊藤茜
制作協力:メディアプルポ
制作著作:カンテレ
©︎カンテレ
公式X(旧Twitter):https://x.com/GTO2026summer
公式Instagram:https://www.instagram.com/gto2026summer/
公式TikTok:https://www.tiktok.com/@gto2026summer

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