川口春奈、7年ぶり主演映画での10kg減量に騒然 『silent』に通じる“全てを捧げる覚悟”

10月2日公開の映画『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』で、川口春奈が7年ぶりに映画主演を務めることが発表された。
川口春奈、7年ぶり映画主演で10kg減量 共演に高杉真宙、監督は山戸結希
川口春奈が主演を務め、高杉真宙が共演する映画『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』が10月2日に公開されることが決定。…山戸結希監督が遠藤和の手記をもとに描く本作で川口が演じるのは、ステージIVの大腸がんを宣告されながらも、夫と子どもを思い続けた和。今回とりわけ注目を集めているのが、和を演じるため、順撮りの約2カ月で10kg減量したことだ。
川口は「果たして今の自分が演じきれるのかという葛藤もありましたが、山戸監督と何度も会話を重ね、和さんの人生を自らの身体で残すことができたらと強く思い、肉体的にも精神的にも全てを捧げる覚悟で取り組みました」(※1)と語っている。そこから伝わってくるのは、役の感情だけでなく、その人が生きた時間まで背負おうとする姿勢だ。川口が役に向き合う真摯さは、これまでの出演作でもたびたび印象を残してきた。
たとえば『教場』(フジテレビ系)で川口が演じた羽津希は、強気で、自分をしっかり持った人物だった。警察学校という緊張感のある舞台の中で、川口はそのまっすぐさや負けん気を、立ち姿や表情、動き方から伝えていた。『教場』で印象に残るのは、役の性格をセリフだけで見せるのではなく、身体ごとその人物に近づいていたことだ。川口の役作りの丁寧さは、この頃からすでにしっかり表れていた。
一方で、『着飾る恋には理由があって』(TBS系)で印象的だったのは、日常の中で少しずつ変わっていく気持ちを、自然に見せていたことだ。川口が演じた真柴くるみは、仕事では気を張り、SNSでは理想の自分を保ちながら、家ではふっと力が抜ける人物。その違いを、川口は表情や空気感の変化で丁寧に表現していた。さらに『麒麟がくる』(NHK総合)で演じた帰蝶では、強さと気品をあわせ持つ存在感を見せていた。現代劇でも時代劇でも、人物の芯をしっかりつかみ、その役に合った見せ方ができること。それが、川口の芝居の強さにつながっている。
近年の代表作である『silent』(フジテレビ系)でも、川口の丁寧な役作りは強く印象に残った。手話については、インタビューで「正直難しくて余裕がないです」としながらも、「手話自体の面白さや奥深さは感じています」と語っていた。さらに、昔少し習っていた経験はありつつも、「またイチから勉強しています」とも明かしている(※2)。そうして手話をあらためて自分の中に取り込みながら向き合った紬という役では、大きく感情をぶつける場面だけでなく、言葉にしきれない揺れまでも表情や間で丁寧にすくい取っていた。言葉を尽くさなくても、その一瞬のまなざしやためらいに心が動かされた視聴者(もちろん筆者も)は多かったはずだ。川口の繊細な芝居が、『silent』という作品の余韻をより深いものにしていたことは間違いない。
川口は、作品ごとに求められるものに丁寧に向き合い、そのたびに役に必要な準備を重ねてきた。今回の『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』も、その積み重ねの先にある作品といえるだろう。10kg減量という話題がこれほど強く響くのも、目を引く数字だけが先に立っているからではない。これまでのキャリアの中で、役に対して真摯に向き合う姿勢を積み重ねてきた川口だからこそ、そこに確かな説得力が生まれている。今回の新作は、そんな川口春奈の役作りへの意欲を、改めて印象づける作品になりそうだ。
参照
※1. https://realsound.jp/movie/2026/04/post-2369247.html
※2. https://realsound.jp/movie/2022/10/post-1146295.html
■公開情報
『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』
10月2日(金)全国公開
出演:川口春奈、高杉真宙
監督:山戸結希
原作:遠藤和『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』(小学館刊)
配給:東映
©遠藤和/小学館 ©2026「ママがもうこの世界にいなくても」製作委員会
公式サイト:https://mamaseka.toei-movie.com/
公式X(旧Twitter):@mamaseka_movie
公式Instagram:@mamaseka_movie























