川口春奈、俳優業を続けていく上でのモチベーション 「必ず待ってくれる人がいる」

川口春奈、俳優業を続けるモチベーション

 朝ドラ『ちむどんどん』(NHK総合)や『silent』(フジテレビ系)で存在感を示し、現在放送中の『ハヤブサ消防団』(テレビ朝日系)ではヒロイン役を担当している川口春奈が、ディズニー&ピクサー最新作『マイ・エレメント』で声優に初挑戦。オーディションを経て射止めたのは、アツくなりやすくて家族思いな“火のエレメント”の女の子・エンバーの日本版声優だ。難しさを感じたという声優初挑戦の裏側や、仕事におけるコミュニケーションの重要性、そして俳優業への率直な思いについて、川口に語ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

俳優業におけるコミュニケーションの重要性

ーー本作で初めて声優に挑戦してみていかがでしたか?

川口春奈(以下、川口):声の録り方や段取りも含めて初めてのことばかりで、やっぱり普段やっているお芝居とは全く違ったので、すごく難しさを感じました。実際、どこまで録るかも当日次第みたいなところがあって、準備もほとんどできなくて。なので、当日に映像を観てその場で声を当てていくという、出たとこ勝負みたいなところがありました。

ーー事前にあまり準備ができなかったんですね。

川口:そうなんです。収録の当日に映像を観ながら、監督たちと話し合って作っていくかたちでした。本国の声優の方の声に寄せようとも思ったんですが、意識しすぎちゃってなかなか上手くいかなかったところもあったので、結果的に自分のオリジナルになっているんじゃないかなと。エンバーは劇中で時間経過があるので、幼いときはちょっと声を高めにすることを意識したり、あとはすごくハキハキしている女の子で声を張るシーンが多かったので、声のボリューム的にも感情的にも、エネルギーを届けることを常に意識していました。

ーーたしかにエンバーはものすごくエネルギッシュなキャラクターですよね。川口さん自身とも重なる部分があるのかなと思いました。

川口:エンバーほどストレートに物事をはっきり言える潔さは自分にはなかなかないですが、誰に対しても忖度せずに自分の気持ちを伝える芯の強さには共感する部分がありました。エンバーにとってはそれが長所でもあり短所でもあると思うのですが、そういう魅力を持っているキャラクターであることが伝わればいいなと思いながら演じさせていただきました。

ーー“火のエレメント”であるエンバーと“水のエレメント”であるウェイドは、性格や性質など全てが正反対の2人です。普段の生活や仕事においても「自分とは合わないな」と思う人は誰にでも存在するものだと思いますが、実際そういう人とコミュニケーションを取らなければいけなくなったとき、川口さんならどうしますか?

川口:「実際に話してみたら意外とそうでもなかった」という可能性に賭けますかね。その人に興味を持って、その人のことを知っていったら、実は自分が思っていたような人ではなかった、ということって全然あると思うので。自分の中で勝手に決めつけるのではなく、まずはコミュニケーションを取って近づくことが大事なのかなと。もちろんそれでも合わない人はいると思うんですけど、お互い気持ちよくいたいので、最低限その人のことはちゃんと知っていきたいなというスタンスです。

ーー実際、川口さんは撮影現場とかでもよくコミュニケーションを取られるタイプなんですか?

川口:そうですね。やっぱりこの仕事はコミュニケーションを取ったら取っただけ、作品にもいい影響が生まれていくと思うので。役者さんだけではなく、スタッフさんたちも含めて、チームでのコミュニケーションというのは、作品を作る上でめちゃくちゃ大事なものだと思っています。

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