第78回カンヌ国際映画祭でW受賞を果たしたイラク映画 『大統領のケーキ』7月10日公開へ

第98回アカデミー賞国際長編映画部門イラク代表作『The President’s Cake(英題)』が、『大統領のケーキ』の邦題で7月10日より新宿ピカデリーほか全国公開されることが決定。あわせて特報映像と場面写真が公開された。
イラク映画として初めて出品された第78回カンヌ国際映画祭で監督週間観客賞とカメラ・ドール(新人監督賞)をW受賞を果たしたほか、第33回ハンプトン国際映画祭最優秀映画賞、審査員賞受賞、第31回アテネ国際映画祭観客賞受賞、第73回サン・セバスティアン国際映画祭観客賞にノミネートされた本作は、イラク出身のハサン・ハーディ監督が自らの体験をもとに描き出した初長編作品。
ハーディ監督が書き上げた脚本を、『フォレスト・ガンプ/一期一会』『DUNE/デューン 砂の惑星』などの脚本家エリック・ロスが見出し、サンダンス/NHK賞、ドーハ映画研究所からの助成金を獲得。エグゼクティブ・プロデューサーとして、ロスと、『幸せへのまわり道』の監督を務めたマリエル・ヘラーも参加している。撮影はイラクで行われ、ユネスコの世界遺産にも登録された南部のサンクチュアリを想起させる美しいメソポタミア湿地帯や、バグダッド市内の市場を映す。また、主人公の少女ラミアを含めキャスト全員演技未経験者がキャスティングされている。
物語の舞台は、1990年代、独裁政権下のイラク。人々が戦争と食糧不足に苦しむなか、祖母と二人で暮らす9歳のラミアは、学校のくじ引きで「大統領のケーキ係」に選ばれてしまう。フセイン大統領の誕生日に、お祝いのケーキを準備する係だ。翌朝、ラミアは祖母に連れられて、父の形見の時計と、“友達”の雄鶏ヒンディとともに町へ出かける。だが、日々の食卓も満足に揃えられない祖母の目的はケーキではなく、ラミアを養子に出すことだった。思わず逃げ出したラミアは、自らの手でケーキの材料を集めれば、祖母との暮らしを続けられると信じて、クラスメイトのサイードと協力して町を駆け回る。十分なお金も時間もなく、あるのは知恵と想像力だけ。はたして、“名誉あるケーキ作り”の行方は。
公開された特報映像は、「大統領の誕生日まであと2日」というナレーションでスタート。くじ引きでケーキ係に決まったラミアはどこか浮かない表情だ。「(大統領のために)ケーキを用意しないとみんな酷い目に」と聞かされたラミアは、“友達”である雄鶏のヒンディを小脇に抱え、必死で町を駆け回る。祖母ともはぐれてしまい、お金がないなか「なんでもします!」と交渉する姿など、健気なラミアの姿が捉えられている。
あわせて公開された場面写真には、ケーキの材料を譲ってもらうため、市場で見知らぬ大人に交渉しているラミアの様子や、水辺での生活を捉えたシーン、主人公ラミアと雄鶏のヒンディのほか、ラミアの祖母やクラスメイトのサイードなど本作を彩る登場人物らの様子も切り取られている。
■公開情報
『大統領のケーキ』
7月10日(金)より、新宿ピカデリーほか全国公開
出演:バニーン・アハマド・ナーイフ、サッジャード・モハンマド・カーセム、ワヒーダ・サーベト、ラヒーム・アルハジ
監督・脚本:ハサン・ハーディ
プロデューサー:リア・チェン・ベイカー
エグゼクティブ・プロデューサー:エリック・ロス、マリエル・ヘラー
撮影監督:トゥードル・ヴラディミール・パンドゥル
編集:アンドゥ・ラドゥ 音響:タマーシュ・ザーニ 美術:アナマリエ・テク
配給:松竹
2025年/イラク、アメリカ、カタール/105分/アラビア語/シネスコ/カラー/5.1ch/英題:The President’s Cake 日本語字幕:星加久実/字幕監修:中町信孝/PG12
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公式サイト:movies.shochiku.co.jp/presidentscake
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