『リブート』はなぜ“直球の家族愛”を描いたのか 最終章の狙いと重要人物を制作陣に聞く

『リブート』最終章の狙いを制作陣に聞く

2026年にあえて「直球の夫婦愛」を描く意義

 終盤に入り、家族の絆、なかでも夫婦愛がテーマとして浮上。東仲は「いろいろな愛の形がある」と語る。「日曜劇場という枠で、家族愛を根底にしたものを描きたいと思っていました。極限状況に置かれて家族を思う気持ちは普遍的なものだと思っていて、その中で、どんな形であれ家族を守ろうとする夫婦の話と、それを信じる子どもを描きたいと思ったことがきっかけですね」と作品の原点を明かした。

 黒岩は「東仲さんと『ラストマンー全盲の捜査官ー』(TBS系)をやったんですが、『ラストマン』は兄弟愛と家族愛だったんです。そのときに、『“究極の夫婦愛”を描きたいですね』と話していて、そこから夫婦愛が試される状況を自分の中で考えました。昔の任侠映画みたいな人間同士の熱量ある芝居がいいなと思ったんですけど、現代に落とし込んで裏社会が絡めば、ある程度デフォルメされた熱い芝居も許される世界観ができるんじゃないかというところで試行錯誤した記憶があります」と構想の過程を振り返った。

 あえてストレートな夫婦愛を描いたことについては「不倫とかじゃなくて純愛にしたのは、入り口が究極の夫婦愛だったので、そこは裏切りのないものにしたかったですし、出てくる人たちそれぞれにちゃんとした愛がある。真北(伊藤英明)は少し違うんですが、それでもやっぱりみんな愛しているんですよね。夫婦で、妻を愛し、夫を愛しているという世界は裏切らずにやりたいという思いがあります」と熱弁した。

 2026年のいま夫婦愛を描くことについて、東仲は「夫婦愛や家族愛は普遍的なものだと思うんですけど、刺激的なものが流行り、変化球が多い時代だからこそ、もう一度ストレートに描くことで、視聴者の方に届いたらいいなという思いは強くあります」と言い、黒岩も「本当にドロドロしたものが増えましたよね。直球のまま家族ドラマをやっても新しくないので、パッケージは今までにない展開にしながら、その中で直球の夫婦愛をやれたらいいなと思いました」と意義を語った。

最終回に向けた「最後の大きな再起動」

 第8話では、永瀬廉演じる冬橋の冷徹さが際立っていた。黒岩は「第8話で、早瀬から夏海を殺すなと言われて、『あいつが誰だろうと関係ない』と返すんですけど、予想や想像を捨てて事実だけを見ろと。現実を見る姿勢はたぶん合六から教わっていると思うんですよ。彼がそれをどう変えていくか。合六から教わったルールを変えるのか。変えるならなぜそうするのか。最終的に冬橋が元の場所に帰れるかも含めて、どういう結論にたどり着くかは最終回でお示ししています」と注目ポイントを挙げた。

 最終章となる第9話以降の見どころについて、東仲は「早瀬夫婦が幸せな人生を歩んでいくために、もっと言うと息子のためにどうするべきかという中で、合六を潰すしかない、組織を倒すしかないという意味で、平凡な夫婦が息子を守りたい一心で裏社会に挑む活劇になっています。キーパーソンが市川團十郎さんですね。市川さん演じる人物がどう絡んでくるかが大きな見どころ。最終回は大きなサプライズを用意しています」と語った。

 黒岩は「第8話までご覧になった方は『ほぼほぼ全部、皆さんお分かりになりましたね、この世界が』という状況です。『リブート』というタイトルのとおり、ドラマ自体が再起動を何回かするのですが、ここが最後の大きな再起動になります。早瀬夫妻が家族の元に戻れるかという前向きなエンターテインメントになり、家族の感動物語として楽しく観ていただけるところです。ここから最高に面白いです。あとは、真北兄弟だけ唯一まだめくれていない何かを持っているので、兄弟と真北夫婦を観ていただければと思います。最終回の最後で『リブート』というタイトルが付けられた理由が伝わると思うので、再起動の意味合いを感じていただけたら嬉しいです」と期待を込めた。

『リブート』の画像

日曜劇場『リブート』

妻殺しの濡れ衣で逮捕されたパティシエの早瀬陸は、悪徳刑事・儀堂歩に追い詰められ、真犯人を見つけ出すため、家族と過去を捨てて儀堂の顔に変わり“リブート”を決意する。

■放送情報
日曜劇場『リブート』
TBS系にて、毎週日曜21:00〜21:54放送
出演:鈴木亮平、戸田恵梨香、永瀬廉(King & Prince)、蒔田彩珠、中川大輔、藤澤涼架、与田祐希、上野鈴華、藤田ハル、矢崎滉、野呂佳代、塚地武雅(ドランクドラゴン)、津田篤宏(ダイアン)、伊藤英明、山口紗弥加、池田鉄洋、酒向芳、黒木メイサ、原田美枝子、北村有起哉
脚本:黒岩勉
音楽:大間々昂、木村秀彬
主題歌:Mr.Children「Again」(TOY'S FACTORY)
プロデュース:東仲恵吾
協力プロデュース:國府美和
演出:坪井敏雄、田中健太、元井桃
製作著作:TBS
©TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/REBOOT_tbs/
公式X(旧Twitter):@reboot_tbs
公式Instagram:reboot_tbs
公式TikTok:@reboot_tbs

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