NetflixのWBC独占中継は何をもたらす? 野球ファンだからこそ嬉しい点と心配な点

NetflixのWBC独占中継は何をもたらす?

 アメリカのNetflixでは2025年の「クリスマスNFLゲームデー」という人気スポーツのライブ中継と『ストレンジャー・シングス』最新シーズンの配信を組み合わせ、43万人の新規加入を生み出した。日本でも前作が高い評価を得た実写版『ONE PIECE』シーズン2の配信が3月10日に控えている。これは日本ラウンドの最終戦の日程に合わせたもので、アメリカの事例の再現を狙っているのは明らかだろう。

 Netflixによる独占中継の懸念点もいくつかある。Netflixは居酒屋やスポーツバーなどでの中継を基本的に認めておらず、前回大会までのような「仲間たちと一緒に応援しながら観戦する」ことが難しくなった。公式のパブリックビューイングも開催されるが、試合は「家のテレビで観戦」が基本線になる。試合の楽しみ方の一つがなくなったと考えるべきだろう。

 同時接続数の爆発的な増加による通信障害も懸念されている。Netflix側でも対策は講じられているはずだが、日本戦では従来とはケタ違いの同時接続数が予想されるため、不安は拭いきれない。

 Netflixを接続できる環境がない高齢者世帯や、自分の意思で契約できない子どもたちのWBCとの接点が生まれないのも大きな懸念点だろう。前回大会では、大谷翔平フィーバーに触発されたり、たまたま中継を目にしたりしたことで、WBCに夢中になって、その後野球が好きになった子どもたちも多かったはずだ。そのような“偶然の出合い”はなくなってしまう。

 能動的な野球ファン、野球マニアはより深く楽しめるが、それ以外の視聴者との偶然の出合いがほとんどなくなったのが、今回のNetflixによるWBC独占中継ということになる。はたして前回大会のような熱狂は生み出されるのだろうか。侍ジャパンをはじめ、各国チームの熱戦に期待したい。

参照
※ https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/62fe577c855866a6cb995d7c95fa09fed03018cb

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