STARTO社発“縦型ドラマ”の狙いとは 『Endless SHOCK』『教場』に次ぐ若手育成の場に?

そして興味深い点として挙げるのが、STARTO社所属タレントにとどまらないキャスティングだ。明日菜子氏は、「第1弾にも戸塚純貴さんや大東駿介さんといった、ドラマファンから信頼の厚い俳優を配置しているのがポイントだと思います。STARTO社のタレントのポテンシャルを伸ばす場であると同時に、外部俳優を迎えることで作品のクオリティを底上げしている。さらに言えば、これまでSTARTOのタレントに強い関心がない層にも、“作品として”純粋に目を向けてもらう導線を作っているのではないでしょうか」との見方を示した。
ラインナップを見ると、エスドラの戦略性はより明確になる。第1弾『記憶買収人』(4月・5月配信)は、人の記憶を売買する謎の男を描くミステリアスな物語。続く第2弾の『すべての美しいモンスター』(6月配信)“ホラー×ファンタジー”と銘打たれている。さらに第3弾は橋本良亮が独身の王子様を演じるラブコメディ『恋せよ、御曹司』(7月配信)、第4弾はAぇ! groupの正門良規主演、Travis Japanの川島如恵留共演で、現代の“chat AI社会”における“肯定の関係性”に警鐘を鳴らす『Chat Boy』と、ジャンルの振れ幅も大きい。
このオムニバス形式で全話無料配信する試みについては、「ショートドラマはテレビドラマ視聴層とは客層がまったく違うと思います。なので、テレビドラマファンに訴求するというより、普段から縦型動画を観ている人たちに届けたいのではないかなと。そこに加えて“育成の場”としての意味合いも強そうだなと思います」と語る。さらに「1分前後の尺でどれだけ世界観を立ち上げられるか。その試行錯誤がラインナップからも伝わってきます」と続けた。
また、エンタメ全体の潮流にも触れ、「コンテンツ過多の時代だからこそ、プラットフォームを問わない届け方を模索する動きが加速しています。いよいよSTARTO社も自らコンテンツを作りにいくフェーズに本格的に入ったという印象です。この動きは業界的にも影響を及ぼすのではないでしょうか」と述べた。
続けて、ショート動画市場の拡大についても言及した。
「来年あたりにはショート動画市場はさらに広がるのではないでしょうか。時間や予算の面から見ても、自社タレントの育成の場としては合理的なので、他事務所も追随するかも。いまの若手俳優はますますレベルが上がっているので、テレビドラマや映画に出演させる前に、とにかく場数を踏ませたいと思っている事務所も多そう。若手俳優のレベルが全体的に高いからこそ、短尺でも勝負できる。ショート動画であれば、著名な監督を起用する可能性も広がると思います」
一方で、ショートドラマ特有の課題や、STARTO社という看板ゆえのマイナスブランディングの可能性についても触れる。「ショートドラマは“手軽”という印象が先行しやすく、刺激やインパクト重視に寄りがち。物語の密度が薄くなるのはウィークポイントだと思います」と冷静に見る。しかしその一方で、「第1弾、第2弾のクリエイター陣を見る限り、そこを乗り越えようとする意志を感じます。話題性だけでなく、作品としての強度を担保しようとしている座組になっていますね」と評価した。
最後に、「このニュースを見て、来年以降ショートドラマがさらに身近になると感じました。日常の中にショートドラマがある状態が、今よりも当たり前になっていくのかもしれません」と締めくくった。
参照
https://realsound.jp/movie/2026/02/post-2314858.html
■配信情報
『記憶買収人』
エスドラ公式YouTubeにて、4月より配信開始
主演:堂本光一
出演:Ep1『消えた夜』篠塚大輝(timelesz)、Ep2『記憶を描く』戸塚純貴、Ep3『忘れ合う2人』大東駿介
プロデュース:藤井道人(BABEL LABEL)
監督:米倉強太
公式YouTube:https://www.youtube.com/@esu_dora
公式X(旧 Twitter):https://www.tiktok.com/@esu_dora
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