『再会~Silent Truth~』南良役で異様な存在感 ドラマの“空気”を変える江口のりこの芝居

テレビ朝日系にて毎週火曜21時より放送中の竹内涼真主演ドラマ『再会~Silent Truth~』には主に3つの軸がある。1つ目はタイトル通り、23年ぶりに再会した淳一(竹内涼真)、万季子(井上真央)、圭介(瀬戸康史)、直人(渡辺大知)の友情。2つ目は万季子を中心とした複雑な恋模様。そして、3つ目が23年前の拳銃紛失と最近起きたスーパーの店長殺人事件を巡るミステリーだ。
かつての思い出を語り合ったり、大人になった今でしか話せないことを改めて話したり、子どもとキャッチボールをしたりと、本作は、ある時には“ほっこりドラマ”の側面を見せるが、特にある人物が登場すると事件の香りがして突然“サスペンスドラマ”へと様変わりする。その人物こそ、江口のりこが演じる南良理香子である。
南良は淳一とバディを組む神奈川県警捜査一課の刑事。スーパーの店長殺人事件の捜査に当たるが、凶器となった拳銃について疑問を持ち、小学生の淳一らが関わっていた23年前の拳銃紛失も熱心に調べている。
独特な雰囲気を持ち、真顔でさえも人を惹きつけてしまう表情に変えることのできる江口は、近年、『半沢直樹』(2020年/TBS系)で半沢(堺雅人)を潰そうとする国土交通大臣・白井亜希子役や『うちの弁護士は手がかかる』(2023年/フジテレビ系)で杏(平手友梨奈)と折り合いが悪く、何かと彼女の前に立ちはだかる姉のさくら役を務めるなど、主要人物の“ラスボス”として活躍。本作でもその魅力を存分に発揮しており、一人、事件の真相へ淡々と近づき、「事件のことを隠しておきたい淳一たち」vs「4人全員を疑って、事件の真相を解き明かしたい南良」というスリルある対立構造を作り上げている。
さらに、不穏を超えてホラーにも感じられる南良の言動も本作の見どころのひとつとなりつつある。万季子との電話を終えた淳一に、背後から「なんだか楽しそうでしたねー」と棒読みの言葉を投げかけたのち、一緒に捜査している事件当日の淳一のアリバイを聞いた南良は、青白い照明の下にいるせいもあって異様に顔が白く、まさに能面のよう。そしてその唐突な登場も相まって私たちをゾクっとさせた。
また、勤めている三ツ葉警察署の署長・小杉(段田安則)のもとを彼の大好物である最中を手土産に持って訪れた南良は、23年前の事件や淳一のことをさまざま質問。そして満足したかのように「今、甘いものより辛いものが食べたい気分なんです」と早々に部屋を後にした。「県警一の変わり者」と呼ばれている南良らしい行動だが、小杉から何かを聞き出そうとしていたのは明らかだ。その後、直人に任意同行を求めて訪れた万季子の家では、そこにいた圭介も含めた3人にその鋭い眼差しを向けながら「約束通り、またお会いしましたね」と軽く微笑んだ。頭の回転が非常に早く、いつもクールな南良は事件の真相をどこまで見通しているのかがわからない。このシーンは、もはやこの時点ですべて“分かっている”のではないかと思わせるような怖さを感じさせた。南良は異様な存在感を保った芝居をする江口だからこそ魅力的に演じられるキャラクターである。
第6話では、南良が同級生4人とともに23年前に彼らが遺体を発見した森の中へ。きっとこれまで以上に南良の切れ味の鋭い言葉たちが、4人の記憶を呼び起こさせ、嘘を切り崩していくことだろう。ヒリヒリするような展開が待ち受けているに違いない。
23年前、拳銃を埋める秘密を共有した淳一と同級生たち。刑事となった淳一は故郷で、その拳銃が凶器の殺人事件を捜査。容疑者は初恋の相手でもある仲間の一人。淳一は過去の秘密と対峙する。
■放送情報
『再会~Silent Truth~』
テレビ朝日系にて、毎週火曜21:00~21:54放送
出演:竹内涼真、井上真央、瀬戸康史、渡辺大知、北香那、段田安則、江口のりこ
脚本:橋部敦子
原作:横関大 『再会』(講談社文庫)
監督:深川栄洋、山本大輔
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー:峰島あゆみ(テレビ朝日)、中込卓也(テレビ朝日)、山田勇人(ザ・ワークス)、多湖亮太(ザ・ワークス)、大垣 一穂(ザ・ワークス)、角田正子(ザ・ワークス)
音楽:得田真裕
主題歌:優里「世界が終わりました」(BEAT SEEKER MUSIC)
制作協力:ザ・ワークス
制作著作:テレビ朝日
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