『8番出口』はオランダでも話題? 第55回ロッテルダム国際映画祭を現地レポート

第55回ロッテルダム国際映画祭(IFFR)が、1月29日から2月8日まで開催されている。
オランダ映画界は、世界的に見ると決して大きな存在感を放っているわけではないかもしれない。しかしロッテルダムでは、映画祭の期間中、ティーンや家族連れまでが街に繰り出し、映画を楽しむ光景がごく当たり前のものとして広がっていたのが印象的だった。本稿では、リアルサウンド映画部・佐藤が現地ロッテルダムに滞在し、街を歩きながら肌で感じたロッテルダム国際映画祭の空気感や盛り上がりをレポートしていく。


朝、ホテルや街角のカフェで朝食をとっていると、スタッフから声をかけられることもあった。日本の映画メディアで働いていると伝えると、「『Exit 8』(『8番出口』)知ってるよ!」と返されることもあり、映画祭が街全体に浸透していることを実感した。
第55回ロッテルダム国際映画祭は、ジョアン・ニコラウ監督によるポルトガル映画『Providence and the Guitar(英題)』で幕を開けた。本作は、芸術への粘り強い姿勢をユーモラスに描いた作品だ。そしてクロージング作品として、レミ・ブザンソン監督の犯罪コメディ『Bazaar Murder in the Building(英題)』が上映される。これらの作品に加え、タイガー・コンペティション部門、ビッグスクリーン・コンペティション部門、ブライト・フューチャー部門、さらには、これまで光が当てられてこなかった映画作家にスポットを当てた上映企画など、多彩なプログラムが揃っている。

ロッテルダム国際映画祭は、アジア映画、とりわけ日本映画に早くから注目してきた映画祭としても知られている。これまでにも、風間志織監督作『冬の河童』、橋口亮輔監督作『渚のシンドバッド』、古厩智之監督作『まぶだち』、池田暁監督作『山守クリップ工場の辺り』、田中稔彦監督作『莉の対』といった日本作品が、グランプリにあたるタイガーアワードを受賞してきた。





















