『ばけばけ』小泉八雲も西洋料理を食べていた? 柄本時生&大西信満のキャラ造形秘話も

髙石あかりがヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』が現在放送中。松江の没落士族の娘・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で埋もれていった人々を描く。「怪談」を愛し、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語。
第15週では、山橋薬舗の店主・山橋才路(柄本時生)が“西洋料理店のシェフでもあった”という新事実が明らかに。山橋薬舗は今なお実在する山口薬局から着想を得ているが、実際に当時の山口薬局でハーンは西洋料理を食べていたのだろうか。
制作統括の橋爪國臣は「山橋薬舗の参考にした薬局の向かいに『魚才』という料理屋さんがあったんです。そこに鎌田才治さんという方がいらして、1階で和食屋さん、2階で洋食屋さんをやられていて。ハーンはその2階にこっそりステーキを食べに行っていたという逸話が残っています」と説明する。

続けて、「鎌田さんと薬局のご主人はとても仲が良かったようで、薬局に、おそらく鎌田さんが書いたであろうレシピが残ったりもしているんです」と2人の関係性を明かし、「参考程度ではありますが、そういったところも含めて、このおふたりを参考にしてキャラクターを作っています」と、“裏の顔”を持つ山橋誕生の経緯にも言及した。
料理指導を務めるのは、『ごちそうさん』(2013年度後期)以降、NHK大阪制作の朝ドラ13作品連続で同役割を担ってきた広里貴子。どの場面でもキャラクターに合わせた料理を意識しており、橋爪は「今風の西洋料理というよりは、当時にあり得る西洋料理を作っています」と語る。
「あの時代に今と同じ情報があったとは思えないし、山橋だって決して海外で修行していたわけではないでしょう。見よう見まねで作ったのか、本を読んで作ったのか。もしくは、東京とかで少しだけ学んだ人から学んだような、“又聞きの又聞き”みたいな西洋料理を出していたんだろうね、と話をしていました」
またヘブンが新居に引っ越したことで、専属車夫・永見剣造(大西信満)が初登場。小泉八雲にもずっと専属の車夫がいたが、史実として残っているのは熊本でのエピソードがひとつある程度。それゆえ車夫のキャラクター造形は完全オリジナルだが、永見剣造という人物の成り立ちには、制作内部での変遷があったという。




















