ベルリン国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞受賞 『ホールディング・リアット』3月7日公開

『ホールディング・リアット』3月7日公開

 第75回ベルリン国際映画祭では最優秀ドキュメンタリー賞を受賞、第98回アカデミー賞ではショートリストに選出されたドキュメンタリー『Holding Liat(原題)』が、『ホールディング・リアット』の邦題で3月7日よりシアター・イメージフォーラムほかで全国順次公開されることが決定した。

 ブランドン・クレーマーが監督を務めた本作は、2023年10月7日にガザ地区からイスラエルに侵入したハマスに人質として拉致された夫婦を生還させるために奔走するイスラエル系アメリカ人家族に焦点を当てた作品。プロデューサーとして『π』や『ブラック・スワン』で知られるダーレン・アロノフスキーらが参加し、第96回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞した『マリウポリの20日間』のジョーダン・ダイクストラが音楽を担当した。

 2023年10月7日の朝、ガザ地区との境界から2km足らずの場所にあるイスラエル南西部のキブツ(農業共同体)、ニールオズがガザから侵入したハマスの武装勢力に襲撃される。住民およそ400人のうち、4分の1が殺害されるか人質となるという壊滅的な被害を受け、リアット・ベイニン・アツィリと夫アヴィヴもガザへと連れ去られる。父イェフダら家族は、2人を救うため必死の行動を開始する。リアットがアメリカ国籍を持つことから、イェフダは人質解放を求め、バイデン政権に働きかける代表団の一員として訪米する。しかしそこで、人質家族の存在が、イスラエル政府による戦争継続の“理由”として利用されている現実を知り、愕然とする。

 ネタニヤフ政権に批判的なイェフダは、首相は自身の投獄を免れるために戦争を長引かせていると非難する。一方、批判よりも救出を優先すべきだと反発する家族や関係者も。しかしイェフダの兄で中東史の教授、ジョエル・ベイニンの視点は一線を画す。かつてイスラエルに移住したジョエルは、暮らしたキブツがパレスチナ人の村の上に建てられたことを知り、アメリカへ戻った人物だ。彼は、10月7日以前からの構造的問題に目を向ける必要性を訴える。愛する家族の安全な帰還を切望する切実な視点を軸に、政治、歴史、分断された価値観が交錯する本作は、イスラエル・パレスチナ問題に多層的な視座をもたらすドキュメンタリーとして話題を呼んでいる。

 あわせて公開されたポスタービジュアルでは、ハマスの武装勢力の人質となった家族たちが体を寄せ合い、抱き合っている姿が切り取られている。果たしてこの姿は人質が解放された後のものなのか。

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■公開情報
『ホールディング・リアット』
3月7日(土)シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー
出演:リアット・ベイニン・アツィリ、イェフダ・ベイニン、ジョエル・ベイニンほか
監督:ブランドン・クレーマー
プロデューサー:ランス・クレーマー、ダーレン・アロノフスキーほか
制作:プロトゾア・ピクチャーズ、メリディアン・ヒル・ピクチャーズ
配給:ユナイテッドピープル
97分/アメリカ/2025年/原題:Holding Liat
©Meridian Hill Pictures
公式サイト:https://unitedpeople.jp/liat/
公式X(旧Twitter):https://x.com/hgliat

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