大森元貴が再び“たくちゃん”に 『あんぱん』スピンオフドラマ『さいごのうた』放送決定

NHK連続テレビ小説『あんぱん』のスピンオフ特集オーディオドラマ『さいごのうた』が、NHK-FMにて2026年1月3日22時から、NHKラジオ第1にて1月13日21時5分から放送されることが決定した。
本作は、2025年度前期NHK連続テレビ小説『あんぱん』のスピンオフ企画。本編では描かれなかった、いせたくやの知られざる晩年を中心に描く物語だ。主演は、ドラマ本編でも同役を演じたMrs. GREEN APPLEの大森元貴が務める。
物語の舞台は1987年。作曲家であり劇団を率いるいせたくや(大森元貴)は、長年の夢であったミュージカルのアメリカ公演を成功させるが、その陰で体は静かに病にむしばまれていた。そして1992年、柳井嵩(北村匠海)との「アンパンマンミュージカル」の作曲中に倒れてしまう。「もう仕事はできない」と告げられ絶望するたくやだったが、妻・薫(三浦透子)から嵩の手紙を渡され、最後の力を振り絞りメロディーを紡いでいく。
キャストには大森のほか、ドラマ本編にも登場した白鳥玉恵役の久保史緒里が出演。さらに新たな登場人物として、アメリカ公演メンバーのオーディションに参加し後にたくやの妻となる橿原薫役を三浦透子、たくやの弟子であり劇団スタッフの八条大吉(ハチ)役を小林虎之介が演じる。
脚本は『あんぱん』脚本協力の三谷昌登、音楽は井筒昭雄が担当。語りは林田理沙アナウンサーが務める。
コメント
大森元貴(いせたくや役)

たくちゃんを演じ終えた後は本当にさみしくて、僕自身“あんぱんロス”でした。だからこうして再び演じられるのは幸せです。本編では描ききれなかったたくちゃんの恋愛模様や細かな心情がしっかりと描かれていることに、僕もとてもうれしくなりました。
独特な表情や間がたくちゃんという人物を象徴していたので、声だけで表現する戸惑いもありましたが、収録はふだんの活動に近い雰囲気でリラックスして演じられました。今作は本当に見どころばかりで、さまざまな掛け合いや久保さん三浦さんの歌声、そしてたくちゃんが大切にする人とのつながりが深く描かれています。『あんぱん』ファンの皆さんには、ぜひ聴いてほしい作品です。
久保史緒里(白鳥玉恵役)

印象深い白鳥玉恵役を再び演じられたこと、本編ではご一緒する機会がなかった大森元貴さんと共演できたこと、本当にうれしかったです。同じ時代を共に駆け抜けてきた二人の関係性を今回描いていただいたこともうれしく思います。
大森さんとは初のドラマ共演ですが、プロフェッショナルな姿勢に引っ張っていただきました。二人の関係性が自然と完成されていたのは、大森さんのおかげです。実は今作で一緒に歌唱するシーンがあります。台本を読んだ瞬間から緊張しましたが、大森さんから「白鳥さんだ!」と声をかけていただけてうれしかったですし、あの名曲を共に歌える日が来るとは思わず、ものすごく光栄でした。
三浦透子(橿原薫役)

『あんぱん』チームに初めてお会いしたとき、作品への深い愛といせたくやのモデルとなっているいずみたくさんへの強いリスペクトを感じて、最後の妻を演じることに改めて気が引き締まりました。
台本を読むと、私の脳内で大森さん演じるいせさんがしゃべるんです。それがなんだかクスッと笑えてきて(笑)。その中で、薫さんの人柄やリズムを作っていくことは楽しかったです。本番では皆さんとの会話を通して自然と世界観を作ることができましたし、声だけで物語を届ける面白さも実感しました。本当にすてきな物語で、私も演じながら笑ったり泣いたりと心を動かされたので、ぜひ多くの方に聞いてほしいです。
小林虎之介(八条大吉役)

僕の朝ドラデビューは『風、薫る』だと思っていたので、まさかずっと見ていた『あんぱん』に先に出演できるとは思ってもいませんでしたが(笑)、優しくてほっこりする作品の一部になれたこと誇らしいです。
ハチは10年もいせ先生に付き従っていて、本当に尊敬しているんだと思います。いせ先生を演じられた大森さんもとてもすてきで、「この人ならついていきたい」と思うハチの気持ちを自然に演じられました。物語ではいろんな人に出会うので、ハチと一緒に旅をしている感覚がありました。大森さんたちの歌唱シーンもすごく楽しみですし、最後のいせ先生と薫さんの場面は、現場で拍手が起きるほど感動的でした。
倉崎憲(制作統括)
連続テレビ小説『あんぱん』の特別編ドラマもやりましたが、まだまだ『あんぱん』を終わらせたくない! あらゆる表現で皆さんに物語をもっとお届けしたいという思いで、このたび主演にいせたくや役・大森元貴さんを迎え、スピンオフの特集オーディオドラマを制作することになりました。
本編では描けなかった、たくやの知られざる晩年を中心に描きます。白鳥玉恵役・久保史緒里さんが歌う「手のひらを太陽に」をはじめ、歌が何曲も出てきて踊りたくなるほど元気が湧いてくるシーンあり、感情を揺さぶられ涙してしまうようなシーンありで、豊かな物語になっています。
そして新たな登場人物として、いま注目の俳優である三浦透子さん、小林虎之介さんにもご参加いただきました。オーディオドラマだからこそ生まれる想像力や温かみを、新年の放送で楽しんでいただけると幸いです。
■放送情報
連続テレビ小説『あんぱん』スピンオフ 特集オーディオドラマ『さいごのうた』
NHK-FMにて、2026年1月3日(土)22:00~22:50放送
NHKラジオ第1にて、2026年1月13日(火)21:05~21:55放送
※放送後~1週間「NHKネットラジオらじる★らじる」にて聴き逃し配信あり
出演:大森元貴、久保史緒里、三浦透子、小林虎之介ほか
作:三谷昌登
音楽:井筒昭雄
語り:林田理沙アナウンサー
制作統括:倉崎憲
演出:小林彩里
写真提供=NHK






















