井上祐貴、『べらぼう』松平定信役は「新たな新境地に出会えた」 ラストシーンへの思いも

井上祐貴、『べらぼう』松平定信を演じ終えて

 12月14日に最終回を迎えるNHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』。出演を終えた井上祐貴のコメントが到着した。

 本作は、“江戸のメディア王”として時代の寵児になった快男児・蔦屋重三郎(蔦重)を主人公とした笑いと涙と謎に満ちた“痛快”エンターテインメントドラマ。主人公・蔦屋重三郎役で横浜流星が主演を務め、森下佳子が脚本を手がける。

 井上が演じたのは、田沼意次失脚後に“寛政の改革”を行う老中首座・松平定信。第47回では、耕書堂を訪ねた定信が蔦重と2人きりで対話するシーンが描かれた。

 井上は、耕書堂を訪れた定信について、「『耕書堂は神々の集う神殿(やしろ)であった』と、定信は心の底からそう思っていると思いますし、今やっと来ることができたことのうれしさや感動がうまく表現できていたらいいなと思って収録しました」と振り返る。また、演出の大原拓とも話し合いながら、「『え、やばい出ちゃってるよ定信!』って視聴者の方が、ちょっとツッコみたくなるぐらいの温度感を目指して作らせていただきました」と、定信の喜びが溢れ出るシーンになったことを明かした。

 定信役と向き合う中で、「あれ、これ自分にできるのかなって本当に何回か思ったんですよ」とプレッシャーを感じたことも吐露。「初めてそういう追い込まれるというか、自分の新たな新境地に出会えたというか、確実に新たな経験がたくさんできたので、それを自信に変えてっていう、そういう感覚にさせてもらえましたね」と、役を通して成長できたと振り返った

 最後に視聴者に向けて、「僕が定信を演じさせていただくことによって、『べらぼう』において特別な人物になっていればいいなと、それが皆さんに伝わっていれば、僕はそれが一番何よりうれしいので、ぜひ何でもいいので感想をください(笑)」と呼びかけた。

井上祐貴(松平定信役)コメント

耕書堂を訪れた定信をどう演じたか

「耕書堂は神々の集う神殿(やしろ)であった」と、定信は心の底からそう思っていると思いますし、今やっと来ることができたことのうれしさや感動がうまく表現できていたらいいなと思って収録しました。
そのうれしさをどれぐらい出すのか、演出の大原さんともすごく話し合いました。(蔦屋耕書堂へ入った)最初の一歩目、蔦重は後ろにいるので、定信の顔は見えていない。もちろん定信としても後ろの蔦重に表情を見られていないというのも分かっている。「え、やばい出ちゃってるよ定信!」って視聴者の方が、ちょっとツッコみたくなるぐらいの温度感を目指して作らせていただきました。こういう距離感で、この場所で蔦重と話すっていうのはきっと定信も想像もしていなかったことだと思うので、その感慨深さを感じながら、でも自分のプライドも保ちながら、ちょっとした駆け引きみたいなものが行われながら、ちょっとほほ笑ましいシーンになっていればいいなと思いますね。また改めて見てほしいです。

定信役とどう向き合ったか

あれ、これ自分にできるのかなって本当に何回か思ったんですよ。今までそんな感情になったことがなくて、初めてそういう追い込まれるというか、自分の新たな新境地に出会えたというか、確実に新たな経験がたくさんできたので、それを自信に変えてっていう、そういう感覚にさせてもらえましたね。

■放送情報
大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』
NHK総合にて、毎週日曜20:00〜放送/翌週土曜13:05〜再放送
NHK BSにて、毎週日曜18:00〜放送
NHK BSP4Kにて、毎週日曜12:15〜放送/毎週日曜18:00〜再放送
出演:横浜流星、染谷将太、橋本愛、古川雄大、井上祐貴、生田斗真、高橋克実ほか
作:森下佳子
音楽:ジョン・グラム
制作統括:藤並英樹、石村将太
プロデューサー:松田恭典
演出:大原拓、深川貴志、小谷高義、大嶋慧介ほか
写真提供=NHK

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