“俳優”ジェシーが放つ色気 『パンチドランク・ウーマン』で過去のイメージから“脱獄”へ

ジェシー、過去のイメージから“脱獄”へ

 こんなジェシーが見たかった。2026年1月期の日本テレビ系日曜ドラマ『パンチドランク・ウーマン −脱獄まであと××日−』に、SixTONESのジェシーが出演する。

SixTONES ジェシー&藤木直人、『パンチドランク・ウーマン』出演 篠原涼子と三角関係に

篠原涼子が主演を務める2026年1月期の日本テレビ系日曜ドラマ『パンチドランク・ウーマン −脱獄まであと××日−』に、ジェシー(…

 同作は前代未聞の脱獄劇。女性刑務官の冬木こずえ(篠原涼子)が、一人の殺人犯との出会いをきっかけに、“悪女”へと変貌していく物語だ。ジェシーが演じる日下怜治は、強盗殺人で起訴された未決拘禁者で、こずえが勤務する氷川拘置所に移送される。

 ひとことで言うなら、怜治は危険な男だ。人を殺めた過去があるが、そこには事情がありそうだ。ワケアリな怜治はこずえの過去の秘密にも関わる。アウトローで、悪の空気をまとうキャラクターは、ジェシーにとって新たなチャレンジとなる。

 怜治は独特の毒と色気をはらんでいる。ミステリアスな役柄は、一見すると快活で、サービス精神にあふれたジェシーのパブリックイメージに反するように思われる。天性の明るさを持つジェシーと底知れない闇や影のギャップに期待せずにいられない。

 ここ数年のジェシーは、役者として着実に歩みを進めてきた。ジャンルを問わず、シリアスからコメディまで多くの作品に顔を出し、役柄も刑事、弁護士、救急救命医、お笑い芸人志望の若者、ヤクザの若頭、武装集団の一員、規律に忠実な軍人まで幅広く演じてきた。

 それらの中から今作につながる要素をピックアップすると、バディドラマ、バイオレンス、愛され力を挙げることができる。

 バディドラマについて、『パンチドランク・ウーマン』は、変則的な男女のバディものとして理解できる。2024年10月クールに放送された『モンスター』(カンテレ・フジテレビ系)で、ジェシーは若手弁護士の杉浦を演じた。杉浦は、既成の枠にとらわれない同僚弁護士の神波亮子(趣里)に振り回されながらも、徐々にコンビとして成長し、亮子の頼れる相棒となる。

 『パンチドランク・ウーマン』の怜治は逃走犯だ。朝ドラ女優の趣里とバディの関係を作り上げたジェシーが、刑務官と被収容者の関係を超えて、どのように相手の心に入り込むか注目だ。

 脱獄シーンは、今作の見どころの一つになりそうだ。ハードなアクションが予想される中で、ジェシーに期待したいのはバイオレンスの説得力だ。強靭なフィジカルをもち舞台で鍛えた身体表現は、『新空港占拠』(日本テレビ系)や映画『リボルバー・リリー』で証明済み。未決囚役では、静かなたたずまいや一瞬の眼差しから、闇や暴力性を表現してくれるに違いない。

 ジェシーが持つ「愛され力」は、クールな役柄でもどこか放っておけない空気を発する。一度相手の懐に入ると心をつかんで離さない魅力は、人気コミック原作の映画『お嬢と番犬くん』でも発揮されていた。殺人犯でありながら魅了されてしまう魔性のキャラクターを、彼なら見事にやり遂げられるだろう。

 『パンチドランク・ウーマン』は、俳優ジェシーが過去のイメージから“脱獄”し、さらなる高みへ到達する作品になるはずだ。

■放送情報
『パンチドランク・ウーマン −脱獄まであと××日−』
日本テレビ系にて、2026年1月スタート 毎週日曜22:30〜23:25
出演:篠原涼子、ジェシー、藤木直人
脚本:いずみ吉紘
演出:中茎強、南雲聖一、菅原伸太郎、茂山佳則
チーフプロデューサー:荻野哲弘
プロデューサー:鈴木亜希乃、福井芽衣
音楽:中島ノブユキ
制作協力:AX-ON
©日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/punch-drunk/
公式X(旧Twitter):https://x.com/punchdrunk_ntv
公式Instagram:https://www.instagram.com/punchdrunk_ntv
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