『君がトクベツ』豪華すぎる“4時間半”の特典映像を解説 畑芽育&大橋和也の貴重な裏話も

『君がトクベツ』豪華すぎる特典映像を解説

 『ヒロイン失格』や『センセイ君主』などで知られる漫画家・幸田もも子の大人気少女漫画を実写映画化した『君がトクベツ』。イケメン嫌いの陰キャ女子“meets”国民的アイドル……なんて、普通なら “あり得ない夢物語”のはずなのに、「いや、あり得るかも」と思えたのは、ヒロイン・さほ子を畑芽育が見事に体現していたからだろう。一つひとつの表情は、“ちゃんと陰キャ”であるにもかかわらず、そのなかに愛らしさが見える瞬間があるから、「これは国民的アイドルも惚れるわ……」と思わず納得してしまうのだ。本作は、王道ヒロインを演じることが多かった畑が、コメディエンヌとしての才能を開花させた作品でもあった。

 また、『君がトクベツ』は、“全オタクが観たかった大橋和也”が詰まった映画でもある。大橋自身も「俺は、本当に皇太を目指していますから!」と言っていたが、LiKE LEGEND(以下、ライクレ)のリーダーで、愛されキャラの皇太は、なにわ男子にいるときの大橋と被って見える瞬間が多々あった。個人的に、大橋の一番の魅力は“ギャップ”にあると思っているのだが、本作のなかでもそのギャップを存分に楽しむことができるのだ。いつもニコニコしていて明るい雰囲気を纏っているのに、ふとしたときに陰のある表情を見せることがある。その一瞬の表情に、多くのファンが惹きつけられているのだと思う。

 『君がトクベツ』は、公開日に観て「何度でも観返したい!」と思った作品だったので、Blu-ray&DVDのリリースが発表されたときは「待っていました!」と小躍りしてしまった。11月28日発売の豪華版Blu-ray&DVDには、本編映像はもちろん、ここでしか見ることができない映像が“4時間半”も収録されている。

 すべて目を通したなかで、最も「……豪華すぎる!」と驚いたのが、主要キャスト7名によるビジュアルコメンタリーだ。仕事柄、さまざまな作品のビジュアルコメンタリーを視聴することがあるが、ここまで“ギリギリ発言連発”なのは珍しい。とくに大橋が、「これ、言っていいのか分からんけど~」とスタッフの顔色をうかがいながら、かなりのギリギリを攻めていくので、思わず笑ってしまった。

 特典映像を楽しみにしている方もいると思うので、ここではほんの一部だけをご紹介。まずは、冒頭のライクレのライブシーンについて。あれは、まさかのグリーンバックで撮影されていたらしい。そう思いながら観ると、あの5人が醸し出している臨場感がすごすぎる……! さらに、撮影時まで一度もダンスを合わせていなかったというのに、あの完成度の高さ。さすがは、全員現役アーティスト!

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる