『ハイスクール!奇面組』再アニメ化の高いハードル “往年の名作”リブートの波を紐解く

1980年代に一世を風靡したギャグマンガ『ハイスクール!奇面組』が、2026年1月よりフジテレビ「ノイタミナ」枠でTVアニメ化されることが決定した。およそ39年ぶりとなる“再アニメ化”に、当時のファンたちは大きな盛り上がりを見せている。
このところ往年の名作マンガをさまざまな形でリブートする流れが来ているが、同作は世間からどんなふうに受け取られるのだろうか。
『ハイスクール!奇面組』は新沢基栄が手がける作品で、1980年に『週刊少年ジャンプ』(集英社)で『3年奇面組』としてスタート。改題を経て、1987年まで連載が続いた。主人公・一堂零がリーダーを務める5人組「奇面組」が、ドタバタな学園生活を繰り広げていくというストーリーで、作中には個性豊かなキャラクターたちが多数登場する。
新アニメでは「奇面組」のキャストが一新されており、“まゆなしの零”一堂零を関智一、“まなこの豪”冷越豪を武内駿輔、“むき歯の潔”出瀬潔を松岡禎丞、“えびすの仁”大間仁を小林千晃、“おちょぼ口の大”物星大を戸谷菊之介が演じる。またヒロインの河川唯役は白石晴香、宇留千絵役は長谷川育美というキャスティングだ。
TVアニメ『ハイスクール!奇面組』2026年1月より放送 関智一×松岡禎丞×長谷川育美ら出演
TVアニメ『ハイスクール!奇面組』が、フジテレビ系“ノイタミナ”にて2026年1月より放送されることが決定した。 原作は、1…しかしイメージMVを観るかぎり、新キャストの演技は全体的に旧アニメ版の声優に寄せられている印象。たとえば、関が演じる一堂零の演技は、旧キャスト・千葉繁の独特な声色やテンション感を彷彿とさせる部分があり、戸谷の演じる物星大は旧キャスト・塩沢兼人さんに近い中性的な声色となっている。旧アニメ版は声優陣の自由でコミカルな演技が見どころだったので、それをどこまで再現できるのか気になるところだ。
その一方でイメージMVやティザービジュアルでは、スマートフォンが印象的なモチーフとして使われており、現代風のアレンジを加えたアニメ化となることも予想される。往年のファンと現代の若い視聴者の両方を意識して、バランスを取る方針なのかもしれない。





















