間宮祥太朗×新木優子、それぞれの大人像 「人に出会うことでどんどん塗り替えられてきた」

間宮祥太朗×新木優子、“大人像”を語り合う

 10月11日より日本テレビ系で放送がスタートする新土曜ドラマ『良いこと悪いこと』。W主演を務める間宮祥太朗と新木優子は、それぞれ小学生時代の同級生だった高木将と猿橋園子を演じる。同窓会で再会した2人だったが、その後同級生たちが不審死を遂げる事件が起こりはじめる。真相を突き止めるべく動き出した2人に待ち受けるものとは。

 目まぐるしく展開が変わっていく本作の見どころ、そして幼少期の自身を振り返って思うことについて、間宮と新木の2人が語った。

子どものときから比べて成長したこと・変わらないこと

(左から)間宮祥太朗、新木優子

——本作は小学生時代の友人同士で開かれた同窓会の場面から物語が始まります。お2人は小学生のときに思い描いていた大人像と今のご自身を比べて、成長したこと、逆に変わらないなと感じることはありますか?

新木優子(以下、新木):中学生くらいまでは、一つでも年齢が上の人はすごく大人に見えていて、憧れのような気持ちがあったんですが、自分がそうなってみると「こういうものか」と。それが積み重なっていま32回目みたいな感じで……(笑)。自分の好きなものを買えるとか、好きなご飯を自分で選んで食べられるとか、日常の些細なことではちょっとずつ大人になったなという実感はあるんですが、幼少期に思っていた理想と比べると、思っていたよりも「大人」になる境目はわからないなと思います。

間宮祥太朗(以下、間宮):僕は昔から大人になるイメージがあまり沸いていなかったんです。

新木:どうして!?

間宮:よくわからないけど、今作でも共演している稲葉友と舞台で共演したときに、「何でそんなに生き急いでるの?」って言われるような10代、20代を過ごしてきたので、「なんか気づいたら大人になってた」ところも大きいですね。

新木:成長したところで言うと、価値観がいろいろな人にそれぞれあって、自分の思っていることだけが正解じゃないと考えられるようになったというか……。たとえば学生のときは自分がオシャレだと思っていたものが周りと全然違ったりしたら、反発して「それってどうなの?」みたいに思ってしまったり。

間宮:それもいいんじゃないですか?

新木:本当(笑)?

間宮:自分がおしゃれだと思ってたらいいと思うよ!

新木:でも、今思うと自分がもうちょっと勉強すればよかったなと思ったりするし、自分の固執していた考えがいろんな人に出会うことでどんどん塗り替えられてきたというところでは、成長しているなと思います。

間宮:僕は成長よりも「退化したな」と思うことが増えてきて、インプットする量が格段に減っているなと感じます。昔は映画もすごく観ていたし、本を読んだり音楽を聴いたり、新しいものをどんどん探して、衝撃的な出会いがあるたびに自分の価値観にすごく大きな影響を及ぼして、それが細胞分裂のようにどんどん新しい考えができていました。でも、なまじ知識が増えているからか、まっさらな状態での文化的な出会いが減ってしまったのかも、とも思います。もちろんプラスの面も同時に存在していて、だからこそ2、3歩踏み込んで得られる情報があったり、昔は表層的な部分だけみていたものも、頭で深く理解して感動できるようになったりしました。たとえばさくらももこさんの『コジコジ』などはそう感じた作品ですね。

新木:『コジコジ』、分かります。

間宮:大人になってから触れると、すごく深いことを言ってるなと。『火垂るの墓』もついこの間観て、子供の頃は「なんか悲しいな」くらいに思っていたんですが、今観たら清太の雑炊に具が入ってない描写だったり、おばさんの気持ちやあの家族の人間関係もわかるようになりましたし。

展開が速い物語と演技のアプローチ

——本作では第1話から立て続けに事件が起こり、スピード感ある展開で物語が目まぐるしく進んでいきました。

間宮:展開が速いからこそ、雑な演技にならないようにしたいなと思っています。脚本の構成ではいろいろな感情線が設計されていると思うので、勢いに任せず、作品に対して丁寧にアプローチしたいと思います。

新木:本当に衝撃的なことだらけではあるんですが、それを踏まえた成長がある作品だと思います。大人には子供ほどの成長の振り幅というか、伸びしろはなくなってしまいますが、この作品は終わったときに大人としてのレベルがすごく上がっているようなドラマだと思います。どんどん話が展開していって、みんなの気持ちが揺らいでいくからこそすごく成長があって。こういう経験はなかなかできないと思うので、物語を通して自分自身も少しずつ成長していきたいなと。あとは私も純粋にミステリーがすごく好きなので、考察としても楽しめるし、ヒューマンドラマの部分も強く出ているし、観ていて楽しめる作品になっていると思います。

『良いこと悪いこと』の画像

良いこと悪いこと

ガクカワサキが脚本を手がけるノンストップ考察ミステリー。小学校の同窓会で、連続不審死が発生。同級生全員が容疑者となる中、犯人を巡る探り合いが始まる。

■放送情報
『良いこと悪いこと』
日本テレビ系にて、10月11日(土)スタート 毎週土曜21:00~放送
出演:間宮祥太朗、新木優子、森本慎太郎(SixTONES)、深川麻衣、戸塚純貴、剛力彩芽、木村昴、藤間爽子、工藤阿須加、松井玲奈、稲葉友、森優作、水川かたまり(空気階段)ほか
脚本:ガクカワサキ
演出:狩山俊輔、滝本憲吾、長野晋也
プロデューサー:鈴木将大、妙円園洋輝
チーフプロデューサー:道坂忠久
音楽:Jun Futamata
制作協力:ダブ
©日本テレビ
公式X(旧Twitter):@iiwaru_ntv
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公式サイト:https://www.ntv.co.jp/iiwaru/

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