シム・ウンギョンと堤真一の素朴なやりとり 三宅唱監督『旅と日々』本予告&本ビジュアル

『旅と日々』本予告&本ビジュアル

 11月7日に公開されるシム・ウンギョンが主演を務めた三宅唱監督の新作映画『旅と日々』の本予告と本ビジュアルが公開された。

 本作は、つげ義春の漫画『海辺の叙景』『ほんやら洞のべんさん』を原作に、脚本家が旅先である男と出会ったことをきっかけに、人生と向き合っていく過程を描いたヒューマンストーリー。『きみの鳥はうたえる』『ケイコ 目を澄ませて』『夜明けのすべて』などの三宅が監督を務めた。

 第30回釜山国際映画祭では今年新設されたコンペティション部門、スペイン語圏最大の国際映画祭である第73回サン・セバスチャン国際映画祭ではサバルテギ・タバカレラ部門に正式出品された本作は、アメリカ、フランス、韓国、中国、台湾、香港、インドネシア、ポルトガル、ギリシャでの配給が決まっている。

 脚本家の李を『新聞記者』、『七人の秘書』(テレビ朝日系)などのシム・ウンギョンが演じるほか、堤真一、河合優実、髙田万作らが共演に名を連ねている。

映画『旅と日々』本予告

 公開された本予告は、魚沼教授(佐野史郎)が「いまはなにか新しいものを書いているんですか?」と脚本家の李(シム・ウンギョン)に尋ねるシーンから始まる。「はい、でもあんまりうまくいっていません……」と自信なく答える李。「気晴らしに旅行にでも行くといいですよ」という教授の言葉に導かれるように、李はひとり北国を訪れる。たどり着いたのは、ものぐさな主人・べん造(堤真一)が営む、雪深い山奥の古びた宿。脚本を書いている李にべん造は「幸せな気分さ、なる話はどうだや?」と問う。ある夜、べん造が「よし、今から行ぐか」と李を夜の雪の原へと連れ出す。

 並行して描かれるのは、李の脚本世界。「シーン1、夏、海辺」。強い日差しが照りつける人気のない海辺で、夏男(髙田万作)はどこか陰のある女・渚(河合優実)と出会う。「こんなところがあるなんて知らなかった。生き返ったって感じ」とつぶやく渚のセリフに呼応するように、雪のなかで目を閉じ、周囲の音に耳を澄ます李の姿が映し出される。「いやあ、でもなかなかおもしろかったです。久しぶりに、楽しいと思いました」とほろ酔いの様子で話す李に、べん造は「おめぇはべらべらとよくしゃべるのう」と返す。素朴な言葉のやりとりが醸し出す、親しみとユーモア。『きみの鳥はうたえる』『夜明けのすべて』に続きタッグを組んだHi'Specが手がけた音楽が、物語にどこか懐かしくも新しい感覚を与えている。

 あわせて、雪景色のなかでカメラを構える李と、桶と網を携えたべん造、そして海辺を歩く渚の姿がレイアウトされ、そこに李の旅と創作の日々を切り取った写真がアルバムのように並んだ本ビジュアルも公開された。

■公開情報
『旅と日々』
11月7日(金)TOHOシネマズ シャンテ、テアトル新宿ほか全国ロードショー
出演:シム・ウンギョン、堤真一、河合優実、髙田万作
監督・脚本:三宅唱
原作:つげ義春『海辺の叙景』『ほんやら洞のべんさん』
音楽:Hi’Spec
製作:映画『旅と日々』製作委員会
製作幹事:ビターズ・エンド、カルチュア・エンタテインメント
企画・プロデュース:セディックインターナショナル
制作プロダクション:ザフール
配給:ビターズ・エンド
©2025『旅と日々』製作委員会
公式サイト:www.bitters.co.jp/tabitohibi
公式X(旧Twitter):@tabitohibi
公式Instagram:@tabitohibi_mv

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