『ワン・バトル・アフター・アナザー』IMAX上映決定 PTA監督が魅力を語る特別映像も

10月3日に公開されるレオナルド・ディカプリオ主演映画『ワン・バトル・アフター・アナザー』がIMAXとDolby Cinemaでも上映されることが決定。あわせてIMAXエクスクルーシブビジュアルとポール・トーマス・アンダーソン監督がビスタビジョン撮影の魅力を語る特別映像が公開された。
『マグノリア』『パンチドランク・ラブ』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『ザ・マスター』などのアンダーソン監督最新作となる本作は、冴えない革命家のボブが、何者かに狙われたひとり娘を守るため、次から次へと迫る刺客たちとの戦いを描く逃亡劇。IMAXなどのラージフォーマットでの上映は、アンダーソン監督作品史上初となる。
ディカプリオがかつては世を騒がせた冴えない元革命家のボブを演じるほか、とある理由でボブと娘の命を執拗に狙う異常な執着を持つ変態軍人“ロックジョー”をショーン・ペン、なぜかボブのピンチに現れる謎の空手道場の“センセイ”(先生)をベニチオ・デル・トロ、ボブの革命家仲間をレジーナ・ホール、ボブの妻で最強のカリスマ革命家をテヤナ・テイラー、ある理由で命を狙われる愛娘をチェイス・インフィニティがそれぞれ演じる。
本作はアンダーソン監督が20年以上も温めてきたプロジェクトで、次から次へと繰り出されるノンストップのアクション満載。息をもつかせぬ怒濤のチェイスバトルがノンストップで描かれていく。この大スケールの追走劇を最高のクオリティで劇場公開するために、監督は「SHOT ON VISTAVISION」=ビスタビジョンで撮影に挑んだ。撮影監督のマイケル・バウマンによると、監督たっての希望を受けてヴィスタビジョンで撮影したそうで、その理由は、観客がラージフォーマットでも楽しめるようにと考えたからだという。
公開されたIMAXエクスクルーシブビジュアルは、大きく「EXPERIENCE IT IN IMAX」という文字が添えられており、見どころとなるカーチェイスシーンの始まりを思わせる砂漠の一本道が捉えられている。
あわせて、アンダーソン監督がビスタビジョン撮影の魅力を語る特別映像が公開。砂漠を走る車に本編映像に続いて、アンダーソン監督が登場し「ビスタビジョンは35mmフィルムのより大きな部分を使えるように発明された撮影フォーマットだ。つまり、とても優れている。深みがあって美しい映像が撮れる。ただ、実用的ではない。通常の35mmカメラのように簡単ではないので、1960年代初頭には廃れてしまった」と語り始める。砂漠の一本道で車を走らせる主人公ボブ(レオナルド・ディカプリオ)の主観、森の中の家、マシンガンを連射するカリスマ革命家など、本編のハイライトシーンとメイキングシーンが紹介されていく。
監督は「僕自身がとても惹かれる映画があって、その映画はビスタビジョンだった。“素晴らしい映像が撮れる”ずっとそう思っていた」とビスタビジョン撮影にこだわった理由を明かす。通常は35mmフィルムを縦向きに撮影するが、ビスタビジョンでは横向きに走らせる。この方式によって、スタンダードサイズの2倍以上の面積で撮像が可能になる。それにより観客は「“なぜこんな映像が撮れるのか”と感じると思う。その答えはこの美しい撮影方式にある」とアンダーソン監督は締めくくっている。
■公開情報
『ワン・バトル・アフター・アナザー』
10月3日(金)全国公開
IMAX、Dolby Cinema同時公開
出演:レオナルド・ディカプリオ、ショーン・ペン、ベニチオ・デル・トロ、レジーナ・ホール、テヤナ・テイラー、チェイス・インフィニティ
監督・脚本:ポール・トーマス・アンダーソン
撮影:マイケル・バウマン、ポール・トーマス・アンダーソン
衣装:コリーン・アトウッド
音楽:ジョニー・グリーンウッド
配給:ワーナー・ブラザース映画
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