見上愛、朝ドラ『風、薫る』クランクイン 「ものすごく撮影が楽しいです」

見上愛、朝ドラ『風、薫る』クランクイン

 2026年度前期(東京制作)NHK連続テレビ小説『風、薫る』が9月8日に栃木県でクランクインを迎え、ヒロインの1人・見上愛よりコメントが寄せられた。

 朝ドラ第114作目となる本作は、医療看護の世界に新たな風を起こした大関和と鈴木雅の2人のトレインドナースをモチーフに描くバディドラマ。同じ看護婦養成所を卒業した2人が、患者や医師たちとの向き合い方に悩み、ぶつかり合いながら成長し、やがては“最強のバディ”になって、まだ見ぬ世界を切り拓いていく。

 大関和(1858年〜1932年)と鈴木雅(1857年〜1940年)は、1886年に桜井女学校の看護婦養成所に第1期生として入学し、卒業後は帝国大学医科大学第一医院でトレインドナースとなった。しかし、ほどなくして大関は職場を追われて新潟県で女学校の舎監を務める。一方、鈴木は日本で初めての個人経営の派出看護婦会を設立し、やがてそこに大関も加わることに。2人は派出看護を行いながら、防疫活動でも大きな成果を残していく。その後、鈴木は看護婦会を大関に委ねて引退。大関はその後、会頭を務めながら、『派出看護婦心得』『実地看護法』などを執筆。2人は、看護師という職業の確立に大きく貢献した。

 脚本は、『あなたのことはそれほど』(TBS系)、『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)、『くるり~誰が私と恋をした?~』(TBS系)の吉澤智子が担当する。

 主人公・一ノ瀬りんを見上、大家直美を上坂樹里がそれぞれ演じる。

 撮影は、りんが自然あふれる那須で家族や幼なじみと過ごすシーンを中心にスタート。畑仕事に励む姿や、那須の川沿いの道を歩くりんの場面写真も公開されている。

 見上はクランクインにあたり、「雨が降っても皆さんすごく生き生きと仕事をして、温かい現場を作ろうとしてくださるので、ものすごく撮影が楽しいです」とコメント。「色んな稽古を積み重ねていく中で少しずつりんというものが出来上がっていくと思いますし、脚本が示しているりん像を皆さんと少しずつ歩み寄りながら表現していけたらと思っています」と決意を述べた。

コメント

見上愛(一ノ瀬りん役)

いよいよ始まったんだなという思いです。雨が降っても皆さんすごく生き生きと仕事をして、温かい現場を作ろうとしてくださるので、ものすごく撮影が楽しいです。きょうはお祭りのすごくにぎやかなシーンで、お天気も味方してくれて。ここはみんながあたたかく幸せな場面になるので、そういうシーンをとれたんじゃないかなと思います。
色んな稽古を積み重ねていく中で少しずつりんというものが出来上がっていくと思いますし、脚本が示しているりん像を皆さんと少しずつ歩み寄りながら表現していけたらと思っています。

松園武大(制作統括)

連続テレビ小説『風、薫る』、栃木で無事にクランクインを迎えました。栃木ロケでは天候に悩まされていますが、クランクイン初日は奇跡的に晴れて、チーム全員が「ここから1年頑張ろう」と気持ちをひとつにできたスタートでした。
本日の大雄寺での撮影も、この空間が持つ力みたいなものをお借りして、また50名近くの地元のエキストラの方々が参加してくださり、とても熱気に満ちた一日になりました。この地域の自然や人柄などの魅力を、我々のできる最大限のパフォーマンスで伝えていきたいと思っています。

■放送情報
2026年度前期 NHK連続テレビ小説『風、薫る』
NHK総合にて、2026年春~放送
出演:見上愛、上坂樹里
作:吉澤智子
原案:田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
制作統括:松園武大
プロデューサー:川口俊介
演出:佐々木善春 橋本万葉ほか
写真提供=NHK

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