『もしがく』で実現した夢の布陣 菅田将暉×二階堂ふみ×神木隆之介×浜辺美波の必然性

連続ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』が10月1日よりフジテレビ系水10枠で放送される。本作は、三谷幸喜が脚本を手がける1984年の渋谷を舞台にした青春群像劇で、三谷の半自伝的要素を含んだ完全オリジナルストーリーだ。
主演は菅田将暉。共演に二階堂ふみ、神木隆之介、浜辺美波が発表された。まずなんといっても、顔ぶれの豪華さに驚く。日本を代表する若手のトップランカーが集結した。全員が映画・ドラマで代表作がいくつもあり、次作が待ち望まれる主演級の俳優だ。彼らが選んだのが、三谷が筆を執る群像劇だったという点が重要だ。
菅田将暉×三谷幸喜、10月期フジ水10ドラマでタッグ 二階堂ふみ×神木隆之介×浜辺美波共演
三谷幸喜が脚本を手がけ、主演に菅田将暉、共演に二階堂ふみ、神木隆之介、浜辺美波を迎えた連続ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋は…ちなみに、連続ドラマでは、菅田は『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)以来3年半ぶりに主演を務める。二階堂の地上波連ドラ出演は、2024年1月期『Eye Love You』(TBS系)以来で、神木は2024年10月期の主演を務めた日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』(TBS系)が最後である。2026年放送予定の大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK総合)で、寧々役での出演が決定している浜辺は、神木と夫婦役を演じた朝ドラ『らんまん』(NHK総合)以来の連ドラ出演となった。
この4人が一堂に会するだけで、何が起きるんだろうというワクワク感が止まらないのに、よりにもよって脚本があの三谷幸喜で、しかも三谷の青春時代から着想を得た群像劇である。おもしろくならないはずがないし、想像の上を行くエンターテインメント作品になるはずだ。

キャストの関係性について触れておくと、菅田と二階堂は、デビューの時期が近く、共演作も多数あり、公私ともに交流がある盟友と呼べる存在。菅田が演じるのは、成功を夢見る演劇青年・久部三成で、二階堂はミステリアスなダンサー・倖田リカを演じる。坂のある街、渋谷で知り合った二人が、舞台でまた楽屋でどんな言葉を交わし、演技の応酬が見られるか、今から楽しみで仕方ない。
神木が今作で演じるのは、“三谷青年”をモチーフにした新人の放送作家・蓬莱省吾である。子役からキャリアのある神木だが、近年は作品全体を視野に入れ、共演者を生かしながらドラマを動かすピースを担うことも多い。作者の分身で、狂言回しに当たる蓬莱役の神木が、菅田や二階堂、浜辺に対してどのように関わるかは、今作のポイントになると考える。
浜辺が演じるのは「渋谷にひっそりとたたずむ八分神社の巫女・江頭樹里」。どんな役になるかまったく見当がつかないが、エキセントリックなキャラクターは実は浜辺の十八番。正統派なルックスと裏腹にトリッキーな難役をものにしてきた過去がある。演劇のルーツは神事であるとも言われており、劇場に対置される神社が展開上、アクセントの役割を担うだろう。
三谷自身の半自伝的要素が盛り込まれるとなると、1983年に旗揚げした劇団「東京サンシャインボーイズ」に関する描写もありそうだ。
最旬俳優4人の群像劇で、バブル期に突入する前の渋谷が舞台ということでは、『男女7人夏物語』(1986年/TBS系)や『ふぞろいの林檎たち』(1983年/TBS系)などの名作ドラマが頭に浮かぶ。三谷がドラマに進出したのは『やっぱり猫が好き』(フジテレビ系)や『振り返れば奴がいる』(フジテレビ系)からで、すでにトレンディドラマ全盛期に入っていた。もし三谷が、1980年代前半の東京を舞台に、そこに生きる若者の姿をドラマで描いたらと考えると、今作の意図するところが見えてくる。
時代を超えて、夢を追う若者の姿を描く上で、菅田や二階堂、神木、浜辺たちは、まさにうってつけのキャスティングだ。過去作でも見られたたくまざる作為と、役を通じて演者をネクストレベルに引き上げる台詞と演出が、今作の随所に織り込まれることだろう。その要求に応えることのできる4人であることは、すでに証明済みである。
■放送情報
『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』
フジテレビ系にて、10月1日(水)スタート 毎週水曜22:00~22:54放送
※初回30分拡大(22:00~23:24放送)
出演:菅田将暉、二階堂ふみ、神木隆之介、浜辺美波ほか
脚本:三谷幸喜
プロデュース:金城綾香、野田悠介
制作プロデュース:古郡真也
演出:西浦正記
制作著作:フジテレビ
©︎フジテレビ
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