『DOPE』異能力を巡り揺らぐ親子の絆と“椿”忍成修吾の死 西島秀俊のサプライズ出演も

『DOPE』異能力を巡り揺らぐ親子の絆

 緻密に編み込まれた過去と現在の因果が、ひとつずつ暴かれていくさまが面白い『DOPE 麻薬取締部特捜課』(TBS系)。7月25日放送の第4話は、“力を持つ者”と“力に振り回される者”が交錯する重層的な回となった。才木(髙橋海人)と陣内(中村倫也)、そして葛城(三浦誠己)と娘・莉子(平澤宏々路)を中心に、ヒーリングとDOPEの因縁、倫理と復讐の境界があらわになっていく。

 陣内の尾行を命じられた才木だったが、標的をあっさりと見失ってしまう。その間に陣内は、ジウ(井浦新)と密会。香織(入山法子)の死に新たな真相が浮かび上がる。ジウのスマホには、「白鴉」の幹部・臼井裕樹の姿が映っていた。香織殺害の犯人として拘束されたものの、臼井は獄中で“自殺”。しかしそれは、関東仁龍会による偽装殺人だったという。

 重たい事実が浮かび上がる一方、物語は新たな事件へと分岐していく。繁華街のカラオケ店で、大学生3人が薬物中毒死。粗悪な覚醒剤と共にDOPEの所持も確認され、3人が莉子の通う大学の生徒だったことで、葛城の不安は一気に現実味を帯びていく。

 才木と陣内は大学での聞き込みを開始。浮かび上がったのは、莉子が覚醒剤の製造に関与していたのではないかという疑惑だった。葛城は地獄耳の能力を封印したまま、真相に向き合う決意をする。やがて莉子のロッカーと所持品からは覚醒剤とDOPEが発見され、尋問の末、彼女は薬物所持と取引を認める。ただしその動機は宮崎(植村颯太)を警察に訴えるため。過去、木下(田中偉登)の妹が宮崎に利用され、命を落とした。その事実を知った莉子は、自身の正義をかけて危険な行動に踏み出していた。

 大学内に単独潜入した葛城は、才木に背後から襲われる。だがそれは、変身能力を持つ木下だった。綿貫と本物の才木の登場により、偽才木の正体が暴かれ、木下の過去が明かされる。かつて妹はヒーリング能力を持っており、宮崎にその力を搾取され、心身を蝕まれた末に自死。その背景には、莉子もまた関わっていた。

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