中村アン×小澤征悦はどうやってリアルな夫婦に? 『こんばんは、朝山家です。』役作り語る

中村アン×小澤征悦はどうリアルな夫婦に?

 7月6日よりABCテレビ・テレビ朝日系で放送がスタートしたドラマ『こんばんは、朝山家です。』でW主演を務める中村アンと小澤征悦のインタビューコメントが公開された。

 本作は、映画『百円の恋』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞し、NHK連続テレビ小説『ブギウギ』を手がけた足立紳が、自身の連載日記『後ろ向きで進む』をベースに執筆したホームドラマ。共演には、さとうほなみ、小島健(Aぇ! group)、影山優佳、松尾諭、渡邉心結、嶋田鉄太が名を連ねている。

 脚本家の夫・朝山賢太役を小澤、その妻であり、賢太が所属する事務所の社長・朝子役を中村が演じている。

 脚本も手がける足立紳監督の演出について、小澤は「現場でいろいろと芝居を膨らませていくので、これから見えてくるものがたくさんあるんだろうなと思っています。それが楽しみであり、ちょっと怖いっていうのもありますね」と率直な心境を明かした。

 特に注目すべきは、監督が「シーンを3つくらいつなげて撮ったり、ワンカットで撮ったりと、挑戦的なことをやりたい」と語っている点だ。これに対し中村は「それを楽しめるように準備をしなくてはいけない」と意気込みを見せつつ、「動きがつくと、自分が頭の中で思い描いていた以上に面白かったり、本当の夫婦のように感じたりもします」と現場での発見を語った。

 2人の掛け合いについては、中村が「エネルギーを高めて彼(賢太)にぶつかっていく」と話す一方で、小澤は「俺は“受ける”というより、“受け流している”んですよ」と応答。中村は小澤の演技について「(朝子が)キツいことを言っても、全然聞いてないんですよ。結果、ニヤニヤして次のシーンにいく」と語ると、これに対し小澤は「それもト書きで『ニヤニヤする』って書いてあるから。別に俺がしたくてニヤニヤしてるわけじゃないから!」と弁解した。

中村アン(朝山朝子役)×小澤征悦(朝山賢太役)コメント

クランクインを迎えて

小澤征悦(以下、小澤):もちろん台本通りに撮影するんですが、現場で(脚本も担当している)足立紳監督がいろいろと芝居を膨らませていくので、これから見えてくるものがたくさんあるんだろうなと思っています。それが楽しみであり、ちょっと怖いっていうのもありますね(笑)。たとえば家の中でも、シーンを3つくらいつなげて撮ったり、ワンカットで撮ったりと、挑戦的なことをやりたいとおっしゃっているので。

中村アン(以下、中村):だから、それを楽しめるように準備をしなくてはいけないんですよね。でも動きがつくと、自分が頭の中で思い描いていた以上に面白かったり、本当の夫婦のように感じたりもします。私はエネルギーを高めて彼(賢太)にぶつかっていくので、それを楽しみたいと思っていますが、小澤さんのリアクションが面白いので、笑っちゃいそうになるんですよ(笑)。変な間とかもあったりして。

小澤:あれは俺じゃないから。監督の間だから!(笑)。

中村:あとはニヤニヤしたり。

小澤:それもト書きで「ニヤニヤする」って書いてあるから。別に俺がしたくてニヤニヤしてるわけじゃないから!(笑)。

中村:すごく自然なんですよね。だからみんな笑っちゃうんです。(朝子が)キツいことを言っても、全然聞いてないんですよ。結果、ニヤニヤして次のシーンにいくっていう(笑)。

初共演について

中村:本読みを2回やったんですが、自分の中で「どれくらい強くいけばいいのか」が分からなくて、まだ手探りな部分もあります。でも、「やってみよう!」という気持ちでぶつかっていこうと思っています。

小澤:俺は“受ける”というより、“受け流している”んですよ。

中村:そうそう、全然響いてないからね(笑)。

小澤:でも、お互いに信頼しているからこそ、ですよね。もちろん朝子も本気なんだけど、何を言われても賢太が「いや、だってさぁ」と言い返せる。その根底にある人間関係というか、一番深いところのつながりがしっかりしているから、表面上はぶつかり合っても大丈夫なんだなと。台本を読んでいて、そんなことを感じますね。

中村:分かります、信頼関係がすごいですよね。

小澤:信頼関係がなかったら、ドラマが始まって2分くらいでケンカ別れしてますから(笑)。掛け合いの中で、そのあたりの違和感も含めて伝われば面白いかなと思います。

長女・蝶子役の渡邉心結、長男・晴太役の嶋田鉄太さんの印象も含めて、家族感は?

中村:心結ちゃんも鉄太くんもすごくかわいいです。ただ、お姉ちゃんにはついつい「ちゃんとやりなさい」と言ってしまいがちだけど、弟はやっぱりかわいい。「そういうお母さんの気持ちがわかっちゃった」と思いました(笑)。

小澤:でも、弟いるんでしょ?

中村:弟と妹がいます。弟は一個下ですけど、私は一番上なので「弟のお世話をしてね」と言われていましたね。お姉ちゃんは、お母さんを助けないといけないので。

小澤:じゃあ、蝶子の気持ちは分かるんだね。

中村:分かります。甘えたいけど、甘えられないんですよ。でも下の子は、ああやってフニャ~ッと甘えられる。

小澤:ムカつく?

中村:いやいや(笑)、いいなぁってうらやましいです。小澤さんは下ですか?

小澤:俺は末っ子長男なので、一番ダメなタイプです(笑)。

中村:いや、それが母性をくすぐるんですよ。

小澤:そうかなぁ。でも俺、晴太にはすごく共感しますね。「いいね、お前。生き方を知っているねぇ」って。

中村:分かる気がします(笑)。家族のシーンはこれから撮影するので、(子ども役の)二人ともたくさんコミュニケーションを取れたらいいな、仲良くやっていけたらいいなと思います。

小澤:でも、ドラマ上の設定としては仲良くないんだよね?

中村:そうなんですよ。だからいい距離感の中で演じられるのがベストですけどね。

繰り返し見てほしいシーンや注目してほしいシーン

中村:第1話では、「朝山家とは」というところが描かれています。

小澤:だから、見どころはないんですよ(笑)。

中村:(脚本家の)彼は、新しく“朝の国民的ドラマ”が始まってソワソワ、ウキウキしている。一方で、息子にもいろいろあるし、娘も反抗してくるし、何もうまくいっていないんですよね(笑)。リアルな日常を描いている1話だと思います。

小澤:まぁ見どころはと聞かれたら、たぶん(飼っている)亀だと思います。

中村:あははは(笑)。でも、セットにもすごくこだわりがあるんですよね。

小澤:足立監督の家を再現しているんです。

中村:漫画とかをいっぱい買っちゃう、賢太の習性がそのまま表れています。でも、本当は朝子さんはこの家が嫌だっていう。

小澤:きれい好きだからね。

中村:たしかに情報が多くて、少しだけイライラしてきちゃうのは分かりますよね?

小澤:だって、真っ白い家に住んでそうだもん。

中村:住んでない、住んでない(笑)。私もウッド派なので、生活感はありますよ。木のぬくもりが。

小澤:ウッディな感じね。この家はほぼゴミだもんね(笑)。

TVerで本作を観るユーザーにメッセージ

中村:とにかく再生回数を増やしたいですね(笑)。

小澤:突然リアルなことを言い出した(笑)。

中村:(笑)。でも、一人でも多くの人に見てほしいですよね。リアルタイムで見逃してしまった方もぜひTVerで見てください。電車でも車でも、自分のタイミングで何回でも見られますから。

小澤:(ハイテンションで)TVer!!

中村:本当にこういうところですよね。刺さる人には刺さる。私は結構、刺さっちゃうタイプなんですよ。

小澤:刺さらない人には本当に刺さらないからね(笑)。でも、このドラマはTVerで隙間時間に見るのにちょうどいい作品かもしれないです。自分の両親のことだったり、結婚相手のことだったり、子どものことだったり、おじいちゃん、おばあちゃんのことだったり。自分の家族を感じながら見ていただけたらうれしいなと思います。今、いいこと言った?

中村:はい、かなり。

小澤:まぁ、これは偶然だけど、よろしくお願いします!(笑)。

『こんばんは、朝山家です。』の画像

こんばんは、朝山家です。

足立紳が自身の連載日記『後ろ向きで進む』をベースに執筆したホームドラマ。“キレる妻”と“残念な夫”という衝突不可避の夫婦が、罵倒と叱責、ときどき愛で、家族の難題を切り抜けていく。

■放送情報
『こんばんは、朝山家です。』
ABCテレビ・テレビ朝日系にて、毎週日曜22:15〜放送
TVerにて、放送終了後見逃し配信
U-NEXT、Prime Videoにて全話配信
出演:中村アン、小澤征悦、さとうほなみ、小島健(Aぇ! group)影山優佳、渡邉心結、嶋田鉄太、土佐和成、佐野弘樹、竹財輝之助、河井青葉、丸山智己、宇野祥平、松尾諭
脚本:足立紳
原案:足立紳・足立晃子『ポジティブに疲れたら俺たちを見ろ~ままならない人生を後ろ向きで進む~』(辰巳出版)
演出:足立紳、小沼雄一、安村栄美
チーフプロデューサー:山崎宏太
プロデューサー:寺川真未、宮本日奈美、加藤伸崇(S・D・P)、坪ノ内俊也(R.I.S Enterprise)
協力プロデューサー:足立晃子
ビジュアル撮影:浅田政志
タイトルロゴ:寺内暁
制作協力:S・D・P
制作著作:ABCテレビ
© ABCテレビ
公式サイト:https://www.asahi.co.jp/asayamake/
公式X(旧Twitter):@drama_asayamake
公式Instagram:@drama_asayamake
公式TikTok:@drama_asayamake
公式LINE:@abc_drama

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