『あんぱん』津田健次郎はなぜ俳優としても重宝される? 年齢を重ね声に追いついた“渋み”

NHK連続テレビ小説『あんぱん』第13週より、東海林明役・津田健次郎が初登場し「イケボすぎる」と話題になっているが、それは当然。津田は俳優業以前に、声優として活躍してきた人物だからだ。
声優としての主な代表作は、『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』の海馬瀬人役、『テニスの王子様』の乾貞治役、『薄桜鬼』の風間千景役、『ゴールデンカムイ』の尾形百之助役、『呪術廻戦』の七海建人役など。アニメを知らない人でも聞いたことがあるタイトルばかりである。

声優として第一線に立つ津田だが、最近では俳優業での活躍も目覚ましい。『あんぱん』のほか、朝ドラ『エール』(2020年度前期)をはじめ、『最愛』(2021年/TBS系)や『西園寺さんは家事をしない』(2024年/TBS系)などの話題作でメインキャストを務めている。
近年、アニメを主戦場に活躍してきた声優たちのドラマ進出が続いており、津田もその流れに乗ったひとりだと思っている方も多いかもしれないが、実はそうではない。もともと映画監督志望で舞台系の事務所に所属していた津田。なんと以前にも俳優として『池袋ウエストゲートパーク』(2000年/TBS系)や『花より男子』(2005年/TBS系)などにも出演していた。
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しかし、その頃に演じたのは1話・1シーンのみなどの端役。そんな津田にドラマ出演が増えたきっかけは朝ドラ『エール』だったと、過去のインタビューにて述べている。
「朝ドラは、やっぱり特別感がありますね。日本中の方がご覧になるので、反響がとにかく大きい。それこそ、僕がこうして幅広く仕事をさせていただくようになったのは、2020年に放送された朝ドラ『エール』に語りとして参加したのがきっかけです」(※)