『光が死んだ夏』『CITY THE ANIMATION』など 2025年夏アニメの“ダークホース候補”4選

2025年の夏アニメは、近年稀にみる豊作だと言われている。『ダンダダン』や『SAKAMOTO DAYS』、『その着せ替え人形は恋をする』、『Dr.STONE』、『怪獣8号』、『おそ松さん』といった覇権級アニメの“続編”が控えている一方、SNSで大きな話題を巻き起こした『タコピーの原罪』のアニメ化や、『地獄先生ぬ~べ~』の26年ぶりとなる新作アニメなども注目を集めている。
とはいえ、いざ放送が始まってみれば、意外なタイトルが話題を独占する可能性もある。今回はそんな“ダークホース候補”の新作アニメを取り上げ、その注目ポイントを紹介していきたい。
令和ホラーブームの最前線! 『光が死んだ夏』

『光が死んだ夏』は、CygamesPicturesが制作を手掛ける青春ホラーアニメ。原作はモクモクれんの同名マンガで、『このマンガがすごい!2023』のオトコ編第1位にも輝いている話題作だ。
物語の舞台となるのは、緑豊かな田舎の集落。主人公のよしきと光は幼い頃から一緒に過ごしてきた親友なのだが、半年前に山のなかで行方不明になってから、光はどこか変になっていた。そしてよしきが「お前やっぱ光ちゃうやろ」と尋ねると、衝撃の事実が明らかとなる……。
じっとりとした真夏の空気感に閉塞感のある集落、そしてドロドロとした“ナニカ”の存在。PVを見る限り、アニメ作品では珍しい本格的なホラーに仕上がっており、高い完成度を期待できそうだ。ここ数年、巷ではホラーブームが到来していると言われており、『近畿地方のある場所について』や『変な家』(2024年)など、さまざまな作品が注目を浴びている。そうした流れも1つの追い風となり、ヒットにつながるかもしれない。
とはいえ同作の魅力はホラー要素だけでなく、青春要素も大きな見どころとなっている。今はもういない親友の“代わり”を求めてしまうよしきの心情など、少年たちの切なくも激しい感情が描かれており、先を予想できない展開を楽しめるだろう。
『日常』ファン必見! 『CITY THE ANIMATION』

『CITY THE ANIMATION』は、京都アニメーションにとって6年ぶりとなる完全新作アニメ。とある“CITY”を舞台に、笑いあり、ラブあり、泣ける要素ありの予測不能な生活が描かれていく。
原作者のあらゐけいいちは、『日常』で知られる漫画家だ。『日常』といえば2011年に京都アニメーションの制作によって放送され、そのシュールなギャグと唯一無二の世界観によって人気を博した作品。それから約14年の時を経て、今作ではふたたび京都アニメーションとの黄金タッグが実現している。
PVでは、『日常』に負けず劣らず不条理な世界観がハイクオリティな作画によって再現されており、TVシリーズとは思えない完成度。またかわいらしいキャラクターたちも健在で、南雲美鳥役の小松未可子、にーくら役の豊崎愛生、泉わこ役の石川由依と、豪華声優陣による演技も注目ポイントだ。





















