鍵を握るのは“ギャラクタス”と“フランクリン”? 『ファンタスティック4』本予告を徹底解説

フランクリン誕生と気になる時間の流れ
この予告編でもう一つ注目すべきは、リードとスーの間に生まれた子(赤ちゃん)が登場するくだりです。この子はコミックではフランクリンといいます。前の予告編でスーが妊娠していたことが語られているので自然な流れなわけですが、妊娠から出産まで(この子をだっこをしているところを見ると生後5カ月ぐらい?)を考慮すると、劇中で半年ぐらいの経過がたっています。そしてスーが戦っていますよね。このスーの一連の活躍が出産後なのかどうかで話がかわります。要はフランクリンの誕生とギャラクタス来襲のタイミングです。
というのも、コミックの設定では、とあるバースにおいてこのフランクリンとギャラクタスの間にはすごい関係性があり(ここはあえて伏せます)、かつそのバースにおけるシルバーサーファーはシャル・バルという女性が超人化したものなのです。そして今回の映画に登場するシルバーサーファーは、このシャル・バル版のシルバーサーファーと言われています。なのでこの映画においてギャラクタスの地球来襲は、もちろんこの星を食べるためでしょうが、このフランクリンの存在が彼を地球に招いたという可能性もあるのです。
コミックのフランクリンは絶大なパワー(現実改変能力)を持つ子として生まれてきます。彼の存在がこの先のMCUのゲームチェンジャーになる可能性も? そうなるとスーたちがギャラクタスの魔手からフランクリンを守るため時空を超えて別バースに逃げ込み、それが『サンダーボルツ*』のあのシーンにつながる可能性もありますね。
さて、時間の流れという点では2分2秒目のベンとジョニーの飛行シーンにもご注目ください。ベンの顔が少し変わっています。ちょっと顎がのびている? これはなんとベンの髭が伸びたという表現らしい。ということは彼の髭が伸びるぐらいの時間経過が劇中で描かれるということ?
思わずニヤリとする、あのセリフのくだり
この予告編にはファンがニヤリとする描写もたくさんあります。まず彼らが乗る空飛ぶ車。これはファンタスティッカー(FANTASTICのCと車のCARを重ねている)というスーパービークルです。またジョニーが空を飛んで空に炎で4のマークを描くのもコミックではおなじみです。そしてこの予告では皆がベンにある言葉を言わせようとします。コミックでのベンは戦いを前に自身を鼓舞するために「IT'S CLOBBERIN' TIME!」と叫ぶのです。これは訳すと“さあ、お前をぶちのめす時間だ”“さあ、お仕置きの時間だ”みたいな意味です。
ファンタスティック・フォーが1960年代にTVアニメ化され、日本でも『宇宙忍者ゴームズ』という邦題で放送された時に、この「IT'S CLOBBERIN' TIME!」には、なぜか“ムッシュムラムラ”という訳語(?)が割り振られました。これは、この時のベン(日本ではガンロックというネーミングになっていた)の声を担当していた関敬六さんというコメディアンの方が、自分の持ちネタをアドリブで被せたのが始まりだそうです。
というわけで、この映画ではみんながベンにこのセリフを言わせたいのに、彼が断っているというのがお約束の展開になるのかな? この予告編の字幕ではムッシュムラムラではなく、“鉄拳制裁タイムだ!”となっていましたね(笑)
繰り返しになりますが、このコラムで書かれていることは、マーベルからの公式発表ではなく、あくまでも筆者の予測・予想記事です。
あと1カ月後にいよいよその全貌がわかる『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』。彼らがMCUに刻む最初の一歩(ファースト・ステップ)が楽しみでしょうがありません!
■公開情報
『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』
7月25日(金)日米同時公開
出演:ペドロ・パスカル、ヴァネッサ・カービー、ジョセフ・クイン、エボン・モス=バクラック
監督:マット・シャクマン
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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