『アベンジャーズ』新作映画への布石も 『アイアンハート』本予告から今後の展開を大予想

『アイアンハート』本予告から展開を大予想

 こんにちは、杉山すぴ豊です。ここ最近のアメコミヒーロー映画まわりのニュースや気になった噂をセレクト、解説付きでお届けします! 今回は先日リリースされたマーベルドラマ『アイアンハート』(6月25日からディズニープラスで独占配信)の本予告です。このドラマ、これからの『アベンジャーズ』映画につながる布石もいっぱいです。

※今回のコラムの内容の一部は、公式からの発表ではなく筆者の考察・予想を含みます

『アイアンハート』とは?

 アイアンハートとは、MITの天才少女リリ・ウィリアムズ(ドミニク・ソーン)がアイアンマンアーマーをモデルに自ら作ったスーツを着て活躍する時のヒーロー名。マーベルのコミックでは、トニー・スタークおよびトニー・スタークを模したAIホログラフがメンターとなって彼女を導きます。“女アイアイマン”とも呼べる存在です。

 MCUでは『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』で登場。ここではシュリ(新ブラックパンサー/レティーシャ・ライト)がリーダーとなったワカンダ国とネイモア(テノッチ・ウエルタ)率いる海底の国タロカンとの戦いに巻き込まれたリリがスーツを装着し、シュリたちを助けます。『アイアンハート』はワカンダから帰国したリリのその後を描くドラマです。

 したがって、MCUでのデビューは『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』だったため、本ドラマシリーズの製作総指揮は『ブラックパンサー』映画2作の監督ライアン・クーグラー。つまりヒーローとしてはアイアンマンの後継者(の一人)ですが、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』の後日談とも言えます。

気になる登場人物たち

マーベル 最新ドラマシリーズ 『アイアンハート』|本予告|Disney+(ディズニープラス)

 今回の本予告では、リリがアイアンハートのアーマーを作るプロセスと主要登場人物が何人か紹介されます。早速本予告をチェックです。

 まずカンカンと鉄をうつ音が最初から象徴的に使われます。これは『アイアンマン』でトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr.)が洞窟の中でアイアンマンMK-Iアーマーを作る時の作業の音(そして『アベンジャーズ/エンドゲーム』のクレジットが終了した後の余韻の中で流れる音)を思わせます。アイアンハートが新しいアイアンマンであることを意識させる演出です。“物を知るには分解して組み立てるのが一番”と教えてくれた義理の父の話が出てきますね。コミックでは、リリはその義理の父と親友のナタリーを犯罪で失います。

 この予告編の最後のほう、1分7秒目あたりに出てくる女性。1分12秒目で彼女はAIと組み合わされたホログラムであることがわかる。このホログラムAIの名はN.A.T.A.L.I.E.(ナタリー)であると発表されています。そう、リリは死んだ親友とそっくりのホログラムAIを作り、それをナタリーと名付けているのです。

 アイアンマンではJ.A.R.V.I.S. やF.R.I.D.A.Y.といったAIがトニー・スタークの相棒でしたが、『アイアイハート』では、このN.A.T.A.L.I.E.(ナタリー)がリリを助けます。

 23秒目ぐらいに出てくる男性、25秒目に出てくるフードを被った男性、この2人が本作で重要な役割を担うとされています。

 この23秒目の男性のキャラはジョー・マクギリカディ(オールデン・エアエンライク)という人物ですが、コミックには登場しないドラマオリジナル。しかしこの“ジョー・マクギリカディ”というのは仮名で、途中で違う名前=本名が明かされるとの噂もあります。噂されているその名前はここでは伏せますが、もしかすると、あるすごい人物と関係あるキャラなのかもしれないのです。

 25秒目に出てくるフードを被った男性はパーカー・ロビンス/ザ・フッド(アンソニー・ラモス)。コミックでは悪魔のマントとブーツを盗み、超自然的な力を持ったヴィランです。この予告の42秒目でも不思議なタトゥーが体を覆っており、このドラマでも魔法系のキャラとして描かれるでしょう。コミックではザ・フッドはドルマムゥという別次元の邪悪なる支配者と関係があります。このドルマムゥは映画『ドクター・ストレンジ』におけるヴィランです。もしこの設定が本ドラマでも活かされるのだとしたら、『アイアンハート』は『ドクター・ストレンジ』とのリンクも十分考えられるのです。

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