広瀬アリスが最後の“神説教” 『なんで私が神説教』が伝えた信頼関係を築くことの大切さ

『なんで私が神説教』静の最後の神説教

 『なんで私が神説教』(日本テレビ系)が、6月14日放送の第10話で最終回を迎えた。

 脇坂(萩原護)によって「強制退学者リスト」が流出し、名新学園は存続の危機に陥っていた。計画の首謀者である森口(伊藤淳史)が動画を回した脇坂の前で自白してしまったこともあるが、教員たちによるその場しのぎの嘘がネットやマスコミをさらに加熱させる材料になってしまったのだ。

 ラストを飾る静(広瀬アリス)の“神説教”は、全校集会が開かれる体育館のステージで、およそ7分間に及ぶ。スマホをかざし、新庄(小手伸也)をはじめとする教師たちを責め立てる脇坂に、静は「黙れ、ガキ!」と叫び、教壇へ。予告から何度も繰り返されてきた「これから私が話すことを、ネットで拡散させなさい!」がここで飛び出す。つまりは生徒たちだけでなく、世間への評判も静の演説にかかっているということになる。

 静が説くのは、信頼関係を築くことの大切さ。静はこれまで何度も生徒たちと“説教”という対話をしてきたことで、互いに信頼を育んできた。信頼できる人が話すことを信じたいという感情、溢れかえる情報ではなくその人を見るということ。「信頼できる人がいるってことが私は最強だと思う」という静を、生徒たちは信じようとしていた。

 自分の考えを誤解なく相手に伝えるのは難しい。正しいと思っていることでも、それが相手にとっては正しいとは限らないからだ。考えを押し付けることで誰かを傷つけるかもしれないし、自分を窮地に陥れるかもしれない。

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