吉沢亮と横浜流星の迫真の演技はまさに“国宝級” 『国宝』が描く“芸道”の悲喜こもごも

物語の形式上、歌舞伎のシーンもかなり多い本作。吉沢と横浜は、それぞれの役を演じるだけではなく、劇中の歌舞伎にも挑戦。女形というハードルの高い難役を見事なまでに演じてみせており、まさに“国宝級”の演技と言っても過言ではないだろう。
5月に開催された第78回カンヌ国際映画祭の監督週間部門に選出され、現地でも高評価を得たという『国宝』。「歌舞伎」日本ならではの伝統芸能ではあるが、“芸道”における悲喜こもごもは世界共通。この作品には人間ドラマとしての魅力も存分に詰まっている(『アデル、ブルーは熱い色』のソフィアン・エル・ファニによる撮影、クエンティン・タランティーノ作品でも知られる種田陽平による美術も素晴らしい)。
青春映画としてもラブストーリーとしても見応えのある『国宝』。間違いなく2025年最重要作品の一つだ。
■公開情報
『国宝』
全国公開中
出演:吉沢亮、横浜流星、高畑充希、寺島しのぶ、森七菜、三浦貴大、見上愛、黒川想矢、越山敬達、永瀬正敏、嶋田久作 宮澤エマ、田中泯、渡辺謙
監督:李相日
脚本:奥寺佐渡子
原作:『国宝』吉田修一著(朝日文庫/朝日新聞出版刊)
製作幹事:アニプレックス 、MYRIAGON STUDIO
制作プロダクション:クレデウス
配給:東宝
©吉田修一/朝日新聞出版 ©2025映画「国宝」製作委員会
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